• HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
  • HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
INTERVIEW
  • #Czecho No Republic

新体制となったCzecho No Republicの新作。殻を破った自由で素直な思い

20代は迷いの年だったんで。怯えて突っ張って、自分の中で殻を作ってましたけど、それを破った感じはありますね



でも武井さんここ数年で変わりましたよね。


「そうでしょ? さっきも言ったけど、悲しいとか悔しいで動いてないんで。昔は『チェコ聴いて幸せな気持ちになれます』とか言われると、〈何で?〉と思ってたんですよ(笑)。〈こんなに暗い俺が曲作ってるんだよ?〉みたいな。ディズニーランドとかキラキラしたものも好きだけど、同じくらいダンスミュージックとか、ガレージパンクとかクラブシーンも好きだったから、どっちとか選べないんですよね。キラキラして幸せな感じもいいけど、ものすごいエモいもので泣きたい日もあるじゃないですか」


衝動的な表現への憧れもすごくあったし。だからこそ、ハッピーとか幸せになれるって言われることに違和感があって。


「そうですね。でもそんなこと俺が勝手に思ってりゃいいことなんです。超エモーショナルにやってても『すごいハッピーでした』って言われることもあるけど、それはどっちも幸せじゃないですか。間違いじゃない。『これ観てエモくなってくれよ!』とは言っちゃいけないと思うんです」


昔はそういうふうに思ってほしかった?


「思ってほしかったというか、気づかれてないのかな?っていう。上辺だけで判断されているというか……」


それでステージ上でメンバー坊主にしたりしてね。


「っていう感じだったじゃないですか? くどい! そいつは。ご飯食べて『あー、美味しかった』って言って帰っていく客に対して〈この料理はこんだけ煮込んで出汁とってやってんのに『美味しかった』だけで帰るなよ〉って思ってる店主みたいなもんですよ。そんなの知らんし!っていう。だから、俺は頑固店主だったと思うんですよ、きっと」


ははははは。自分が好きなもの――パンクロックもチェコみたいなキラキラした曲も、その両方が好きな自分を理解してほしかったんですよね。


「そうっすね。だからやっぱり……寂しかったんです(照)」


そういうことを今素直に言える武井さんが、今回の歌詞に出てると思います。「Everything」の〈正しい未来なんていらない〉なんてフレーズ、昔じゃ出てこなかったと思うんですよ。


「前は失う怖さを唄ってたんですよ。時間が止まらないことへの恐怖も感じていたし。そこから解き放たれた感があるので。未来に向かってるけど、力入れ過ぎず自然体で、みたいな。あと、人生短いし楽しいこと探してやっていかないと本当にもったいないじゃないですか。20代は迷いの年だったんで。怯えて突っ張って、自分の中で殻を作ってましたけど、それを破った感じはありますね」


あと、このアルバムには「夢」っていうワードがすごくたくさん出てきますよね。


「え、そうなんだ?」


無意識ですか? 「STAR」では〈夢叶えたらいい〉、「Everything」では〈終わりなき夢見よう〉、「オデッセイ」では〈夢叶え 舞い上がって 行こう〉って出てきます。


「おお!」


『DREAMS』っていうアルバムも過去にありましたけど、その時とは夢の使い方が全然違いますよね。


「違いますね。『DREAMS』の時は現実逃避みたいな使い方だったと思うんで、淡い感じというか。今回も淡いけど……けっこうリアルというか」


うん、現実と向き合ってる。


「そうっすね。やっぱり夢を叶えたいんですよね。諦めたやつの音楽なんて聴きたくないっすもん。それはそれでいいブルースとか聴けそうだけど、俺らはそうじゃないだろうって。『僕たちなんてしょせんこんなもんです』っていうのも、もはや言いたくない。ちゃんと『僕たちいいんで、やっていきます』っていうことを言える状態なんで」


そういう熱いことも前は言おうとしなかったし。


「内心では思ってましたけどね。それにすげぇ恥ずかしいじゃないですか、夢とかチラつかせてギラギラ生きていくって」


30代とかになると、よりそうなりますよね。


「その大人は夢を見ちゃいけないっていう洗脳から解き放たれたんですよ、俺は。大人だって実はなんでもできる、みたいな感じを提示していきたいんですよね」


いろいろ経験してきたうえで今前向きに未来や夢を描けているのが、この作品のいいところだと思います。しかし人間ここまで変化するとは。


「昔の自分をだんだん忘れてきてる感じがするんですよ。こっちのモードで頑張ってると、すげぇ健康的なんで。もちろんしんどい時ありますけど、昔はずーっとしんどかったんで。本当によく死ななかったな、みたいな(笑)。今はすごくいい状態です!」


文=竹内陽香


NEW EP
NOW ON SALE

01 STAR
02 Everything
03 Wake Up!
04 オデッセイ

Czecho No Republic 公式HP http://c-n-r.jp/

1 2 3
SHARE
RECOMMEND
RECOMMEND
CURRENT ISSUE

銀杏BOYZ・峯田和伸の尽きぬ衝動。7年ぶりとなるバンド形態のツアーを終え、久々となるインタビュー!

#銀杏BOYZ
CURRENT ISSUE

-真天地開闢集団-ジグザグ、初のタイアップ曲から見えてくる無自覚な自分らしさとは

#-真天地開闢集団-ジグザグ

中田裕二連載100回突破記念イベント〈大東京ネオントリップ〉のチケット発売日決定!

#中田裕二

〈UKFC〉にsyrup16g、[Alexandros]らが登場。これまでの集大成となった2日間を徹底レポート

#ライヴレポート
WEB ORIGINAL

銀杏BOYZ、実に7年ぶりとなるバンド編成でのツアーを経て、ようやく取り戻したものとは

#ライヴレポート #銀杏BOYZ
LOAD MORE

© 株式会社音楽と人

FOLLOW US
タグ一覧
ライヴレポート / 最新号 / WEBオリジナル / アーカイヴ / 編集部通信 / 怒髪天 / BUCK-TICK / 映画 / 小室ぺいの自由研究 / 言の葉クローバー / DEZERT / NITRODAY / PHY / 音楽と人LIVE / GRAPEVINE / 僕たちプロ野球大好きミュージシャンです! / 中田裕二 / 9mm Parabellum Bullet / MUCC / a flood of circle / THE COLLECTORS / go!go!vanillas / 銀杏BOYZ / フジファブリック / noodles / the pillows / 後輩ノススメ! / Mrs. GREEN APPLE / THE BACK HORN / The Birthday / ヤバイTシャツ屋さん / SixTONES / THE YELLOW MONKEY / BRAHMAN / SUPER BEAVER / ENDRECHERI / UNISON SQUARE GARDEN / 2019年プレイバック&MY BEST MUSIC / KinKi Kids / 忘れらんねえよ / ストレイテナー / 山崎まさよし / ポルノグラフィティ / aiko / The Songbardsの描写探訪 / The Songbards / THE NOVEMBERS / 阿部真央 / Age Factory / Perfume