佐々木は弾き語りやっても、何をやっても、バンドに何かを還元するためにしかやってないんですよ。そこに疑いの余地が無いと言うか
じゃあ一番付き合いの長いナベちゃんはどう思いますか?
渡邊「別に俺は……普通!」
もっと言葉を使ってください(笑)。
渡邊「佐々木はずっと昔からそうだから。弾き語りやっても、何をやっても、バンドに何かを還元するためにしかやってないんですよ。そこに疑いの余地が無いと言うか。もうこの歳だから各々の人生があるけど、でも、バンドのメンバーとしてやることは、何も変わってない。だから普通です(笑)」
HISAYO「だってデモがバンバン送られてきますからね。あれ見てたら、佐々木がソロにかまけてるなんて、誰も思わないですよ」
テツ「あ、今朝もデモ来てましたよ」
HISAYO「(メールをチェック)あ、ホンマや」
テツ「〈別に今じゃなくていいんだけど、できたんで送ります〉って(笑)」
え、ちょっと待って。俺、明後日から一緒にシカゴ行くから、ソロのデモ4曲送ってもらったけど、それも今日の朝だったよ。
HISAYO「たぶんそれとは違う、バンド用のデモですね」」
じゃあ佐々木はシカゴ行きの直前に、ソロ用の歌詞と曲を4曲仕上げて、さらにフラッドのデモも送ってきてるのか。すげえな。
テツ「佐々木1日48時間説(笑)」
渡邊「もしくは佐々木2人いる説(笑)」
ずいぶん変わったよね。「花」作ってた頃は、曲ができない、歌詞が書けないって、スタジオで頭抱えて唸ってたのに。
HISAYO「GarageBandをバリバリ使えるようになったのも大きいんでしょうね。あれって、クリエイティヴ脳を活性化させるから。あと田淵くんも、あんなに忙しいのにバンバン曲作ってるから。そういうのにも影響されてるんじゃないかな」
でもTHE KEBABSは、ソロとは違って、フラッドと毛色も似てますよね。
HISAYO「私は単純にあのライヴの佐々木の感じを観たら、フラッド観たいって思ってくれる人が増えそうだなって思ったんですよ。ぶっちゃけ佐々木はTHE KEBABSをやんなくても、ああいう感じの音楽性はフラッドでできるけど、田淵くんや他のメンバーはああいう感じの曲をやる場所がないから、佐々木とこれをやりたいんだろうし、それを楽しんでる。その感覚が伝わってくるし、これでフラッドを知らない人が佐々木に興味持ってくれたらいい。こっちに来てくれたら、ちゃんといいもの見せる準備はできてるから」
渡邊「あ、でもTHE KEBABSに関して言うと、田淵さんといる時のアイツの表情は違うんですよ」
HISAYO「へえ~! それはナベちゃんにしかわからない話だね」
渡邊「けっこう笑顔パーセンテージ高め」
ははははは!
HISAYO「ちょっとジェラシー?(笑)」
渡邊「いやいや(笑)。俺は単にそういう人と一緒にいたほうがいいと思うというか。心も変わってくると思うから」
うん。ここにいると〈俺が背負わなきゃ〉って気持ちになるでしょうからね。ちょっと楽にやれてる感じはします。
渡邊「田淵さんと佐々木がすげえ仲いいの知ってるから、それが一番いいんじゃないか……って、俺、どんな観点でいるんだ(笑)」
まさか本気じゃないわよね、って心配になって、横目でチラチラ旦那のスマホ見てる女房でしょ(笑)。
一同「ははははは」
渡邊「スマホは見ません! 信じてますから(笑)」
テツ「愛されてるなあ、佐々木くん」
文=金光裕史
撮影=Susie
NEW ALBUM『CENTER OF THE EARTH』
2019.03.06 RELEASE
01 Flood
02 Vampire Kila
03 光の歌
04 Backstreet Runners
05 Youth
06 ベイビーそれじゃまた
07 美しい悪夢
08 ハイテンションソング
09 Drive All Night
10 スノードームの夜
11 夏の砂漠
12 Center Of The Earth
特典CD(初回限定盤のみ)
Vo.佐々木 & Gt.アオキテツ による新ユニット "サテツ" の3曲入りシングルCD!
01 Champagne Free Flow
02 LALILA(あるいは気を失うまで)
03 Golden Dead Cigar