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INTERVIEW
  • #2019年プレイバック&MY BEST MUSIC
  • #THE COLLECTORS

【年末SP!】THE COLLECTORS加藤ひさし/2019年プレイバック&MY BEST MUSIC

text by 金光裕史

〈2019年プレイバック&MY BEST MUSIC〉と題したこの企画では、音楽と人にゆかりのあるミュージシャンの方々に登場いただき、今年1年間を振り返るインタビューをお届け。さらには2019年、心に響いた作品、または楽曲をセレクトしてもらい大公開していきます! 今日は音楽と人のご意見番、THE COLLECTORS加藤ひさしが登場!



〜加藤ひさし(THE COLLECTORS)の2019年〜


今年はいろいろあったけど、まず映画だね。『THE COLLECTORS〜さらば青春の新宿JAM〜』が去年の11月23日に封切られて。いい映画ができたけど、正直、2、3週間で終わると思ったのよ。それがちょこちょこ延長されて、ちびちびとロングランになって、舞台挨拶行ったらまた伸びて、春先までずっとやってたからね。今年の3分の1は映画のことばかりだったね。いい経験させてもらえたよ。もっと大きな展開できたかもなって後悔も少しあるけど。

あとはツアーだね。毎年ずっとこれをやり続けてきたんだなって、この時期いつも思うね。日本武道館をやったあとに少し考え方が変わって。毎回、これくらいやらないとみんな楽しんでくれないかもなと思って、サービス精神みたいなものが出てきたかもしれない。まあ、ここ最近のアルバムにはすごく満足してるからそうなってるのかもね。たださ、俺もこないだ59歳になって、自分がやりたいと思ってることを全部やりきれないんじゃないか?って考えることが増えたね。ロックオペラを始め、やり残したことやんなきゃなって思う気持ちはすごく出てきてるんだけど、それと反比例して、体力的にできないことが増えてきてる。それにどう落とし前つけるのかを考えていかないとマズいなと思ってるよ。


〜MY BEST MUSIC〜


THE WHO『WHO』

13年ぶりの新作なんだけど、13年前に出た『エンドレス・ワイヤー』が、わりとヘヴィで重たくて、俺はまったく好きじゃなかったのね。ロンドンのライヴでも、来日した時も、ライヴで十八番になってる曲が70年代初期に作られた曲ばかりで、新作が出てるのに全然やらなかったんだよ。このバンドもそういう懐メロバンドになっちゃうのかなって思ってたらさ、このアルバムが傑作でさ。70代半ばのオッさんたちがやってんのに、シャープですげぇロックンロール。何より驚いたのは、ロジャー・ダルトリー(ヴォーカル)の声が全然衰えてないの。俺も自分がヴォーカリストとして75歳まで唄えるんだったら、まだ10年以上唄わなきゃダメだなって思った。ロジャーもすごくキーが高いしね。勇気もらえたよ。ピート・タウンゼント(ギター)の作る曲も相変わらずだし、歌詞もほんとに尖ってて。やっぱロックてこれだよなって思った。最高!



Oh Wonder「All We Do」

今年はVODで連ドラばかり見てた。その中でもよく観てたのが、刑事もので、いわゆるクライムサスペンスね。特に『埋もれる殺意』ってドラマ。Amazonプライムでやってる。イギリスが舞台になってんだけど、そのドラマの主題歌の「All We Do」を唄ってるのが、Oh Wonderっていう男女のデュオでさ。どちらかというとピアノ中心の曲が多くて、ロックではないけどCDを買ってしまったんだよね。これはいい歌だなって思って。この曲を聴くと刑事の顔を思い出す。このドラマはすごく面白いよ。しかし世界中の刑事ものの連ドラをいろいろと見てきたけど、誰一人として刑事は家庭が上手くいってないんだよね(笑)。犯人を一生懸命追ってんのに、ふと自分を省みると、人生がダメダメ。子どもを省みず、「いつも事件のことばっかりじゃない」って嫁は出てくし、子どもはドラッグ吸ってる。泣いちゃうよ、もう(笑)。



THE NEW PORNOGRAPHERS『In the Morse Code of Brake Lights』

いろいろ聴いた1年だけど、あまり知らないものを出したほうが面白いだろうなと思うから。ニュー・ポルノグラファーズってバンドがいるんですよ。バンクーバーのバンドなんだけど、曲が今どき珍しく、しっかりニューウェーヴやってるんだよね。BECKとかとはまた違ったアプローチで、もっとバンドっぽくて好き。その8枚目のアルバムが出たんだけど、相変わらずなんだよ。今の日本で誰にも注目されないだろうな、っていうニューウェーヴ感。それをずっとやってる。それが偉いなと思って選んだよ。海外のバンドって、スタイル決めたらずーっとやるじゃん。フーの新譜もそう。最新アルバムも1973年のアルバムもほぼほぼスタイルは変わらない。やりたいことって最初からハッキリしてんだよな。俺もずっとやり続けてるんだけど、これ聴いて、もっととことんやったほうがいいなって思わされた。長くやってると流行りのものを取り入れたがったりするけど、初期の頃に思ってた、ロックンロールやってる自分が好きだって感じを、もうずっとやったほうがいいなって思うよ。自分もね。


Information

1月25日からツアー〈THE COLLECTORS TOUR 2020 “Rock’n’Roll Offenders”〉がスタート。3月20日の那覇・桜坂セントラルまで、全14公演。音楽と人2月号(1/7発売)にて、加藤ひさしのインタビューが掲載されます。

THE COLLECTORS オフィシャルHP https://thecollectors.jp/

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