• HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
  • HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
QLAP
  • #作間龍斗
  • #映画

作間龍斗×山下美月で贈る映画『山田くんとLv999の恋をする』。安川有果監督が語る原作でも人気の名シーン撮影秘話

text by QLAP!

シリーズ累計600万部突破の人気コミックが原作のラブコメ映画『山田くんとLv999の恋をする』。彼氏に振られたばかりの大学生・茜(山下美月)と、超塩対応だけどふとした瞬間に無自覚な優しさを見せる高校生プロゲーマー・山田(作間龍斗)の恋を描く。メガホンをとった安川有果監督に映画の見どころやキャストの魅力を伺いました。胸キュンシーンの撮影秘話も必見です!

(これはQLAP!2025年3月号に掲載された記事です)



まずは原作コミックスを読んだときに感じた印象や映画化する上で大切にしたことを教えてください。


原作は、ネトゲを通して出会った女子大生と高校生プロゲーマーの年の差恋愛を描いた人気コミック。少女漫画の実写って、Sっぽい男の子が女の子にグイグイ迫るという展開のものが多い印象を持っていたんですが、今作の主人公の山田は感情をあまり表に出さないゲーマーで、あまりラブコメで見たことがないような男の子だなと。ヒロインの茜もマイペースで明るい女の子で、2人を中心とする物語がすごく魅力的だと感じました。

そして原作は、ネトゲを通して人と人が知り合い、友情が育まれていく様子が繊細に描かれているんですよね。映画化する上でもそこを大切に、原作者のましろ先生に細かく相談させていただきながら作り上げていきました。映画は原作の4巻までを軸としているのですが、大きな事件は起きません。山場を作るために新しい要素を追加するより、人と人の間で生まれる感情を丁寧にすくい取ることを意識しました。想いをぶつける切迫感や繊細な心の揺れなど、人間が演じるからこそ感じ取れる表現をぜひ堪能していただけたらうれしいです。


山田役の作間龍斗くん、茜役の山下美月さんの役者としての魅力は、それぞれどのように感じましたか?


作間さんは、天性の魅力を感じさせる役者さん。お芝居って、相手の芝居を受けて、そこで生まれる感情を表に出すというキャッチボールなのですが、山田は感情をあまり出さないという難しい役どころなんですよね。ですが、作間さんは山田のミリ単位の感情の揺れを細かな表情の動きで演じてくださって。「何を考えているのか知りたい!」と思わせられる原作の山田のキャラクターを見事に体現してくれました。


素の作間さんは周りをよく見ている人で、暑かった日には現場のスタッフにアイスを差し入れしてくれたりと自然体な優しさがあり、山田とかなり近いところがあるなと感じましたね。

山下さんは、明るくて笑顔がステキな方で、芝居に対してはプロフェッショナル。言語化能力が高くて、自分の考えを的確に言葉にしてくれる。表現も繊細で、コメディエンヌとしての勘も素晴らしく、コメディーパートは特に山下さんに助けられた部分が大きかったです。お二人とも役の雰囲気にぴったりで、バランスの良い組み合わせになったと思っています。


2人のピュアな恋模様を描く上でこだわったことはありますか?


ばんそうこうを貼ってくれたり介抱してくれたり、いつもは塩対応なのにふとしたときに無自覚な優しさを見せる山田に茜は心を揺さぶられていきます。ただ、2人の心の距離が近づいていくにつれて、山田も茜に対する思いが表情に漏れてくるので、無愛想と優しさのバランスや感情のグラデーションは、シーンごとに作間さんと話しながら調整していきました。物語後半に駅で山田が茜を見送るシーンがあるのですが、振り返った山田の表情がすごく良くて。茜に対しての感情があるんだろうな……って思う絶妙な表情をしていて素晴らしかったです。

一番時間をかけて撮影したのは、茜の問いに対して山田が「バレたか」と言う、原作でも人気のシーン。作間さんとは撮影前に「ここは少年のようなやんちゃさがあっていい」と話をしたのですが、 “山田=あまり感情を出さない”と彼の中でインプットされているせいか、なかなか少年っぽい表情が出づらくて。珍しく何度もテイクを重ねたシーンでしたが、その分、最高の「バレたか」を撮ることができたので、楽しみにしていてほしいですね。


オンラインゲーム内で組まれた“ギルドメンバー”の交流も描かれますが、見どころはありますか? また、ギルドメンバーが集まったシーンの撮影現場はどんな雰囲気だったのでしょう?


ギルドメンバーの絆も、重要な要素の一つです。山田と茜が出会うきっかけとなったネトゲのマスターである瑛太(NOA)や瑛太の妹の瑠奈(月島琉衣)、いちご農家を営む鴨田(鈴木もぐら)のキャラクターもすごく魅力的で。普通の学園モノとは違って、世代や性別を超えた友情が描かれていて、学校以外の居場所もあるんだよ、というメッセージが込められているんですよね。


幅広い世代のキャストが集まっているだけに初日の控室では皆さん探り探りだったそうですが、後半はすっかり打ち解けて毎日盛り上がっていました。焼肉を食べるシーンでは、もぐらさんがアドリブを連発してみんなで笑ったり、とてもいい空気感でしたね。山田は最初にみんなで会うコラボカフェのシーンではクールですが、物語が進むにつれて表情もどんどん柔らかくなっていくので、そこにも注目してみてください。



衣装や髪形などビジュアル面でのこだわりや注目ポイントもあったら教えてください。


山田や茜のスタイリングは、「漫画から飛び出してきたようにしたい」と衣装さんと話して決めていきました。例えば、作中で山田が着ている赤いパーカーは、原作の表紙で着ているものに近いパーカーを探してきてくれて。原作漫画を彷彿とさせるアイテムを随所に取り入れつつも、トレンド感を意識したスタイリングになっているので、それぞれのキャラクターの衣装も楽しんでほしいです。


また茜の髪色は、 原作だと表紙ごとに微妙に色合いが違うので、山下さんもいろいろと意見を出してくれて、最終的には黒髪の山田とのバランスも鑑みて、茜らしい明るさが出つつも大人っぽいオレンジベージュに決まりました。


あと、小道具でこだわったのは、山田のゲームまわりの機材。私はあまりゲームに詳しくないので、ゲーム監修で入ってくださっているプロゲーマーの方にどんなアイテムがはやっているのかなど、細かくリサーチしましたね。デスク周りもチェックしていただけたらと思います。



文=室井瞳子



安川有果監督
やすかわ・ゆか/1986年生まれ、奈良県出身。 数多くの映画、ドラマの演出、脚本を手掛ける。 近年の作品は映画『恋をするなら二度目が上等~special edition~』、Netflixドラマ『恋愛バトルロワイヤル』など。


『山田くんとLv999の恋をする』
(KADOKAWA配給/3月28日より全国ロードーショー)
出演:作間龍斗、山下美月 ほか
(C)ましろ/COMISMA INC.
(C)2025『山田くんとLv999の恋をする』 製作委員会

SHARE
RECOMMEND
RECOMMEND

加藤ひさし(THE COLLECTORS)自伝『イギリスカブレ』重版記念、トークライヴ開催!

#THE COLLECTORS

【連載】言の葉クローバー/兼丸(the shes gone)が『コーダ あいのうた』のセリフから受け取ったもの

#the shes gone , #言の葉クローバー

ヤバT、初の単行本。大好評だったサコッシュとのセットが志摩スペイン村でのライヴで復刻販売!

#ヤバイTシャツ屋さん

WEST.主演映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます-』。瑠東東一郎監督が語る7人の魅力と撮影秘話

#WEST. , #映画
CURRENT ISSUE

lynch.結成20周年の節目に語るVo.葉月の歩み。何者でもなかった青年がlynch.のフロントマンになるまで

#lynch.
LOAD MORE

© 株式会社音楽と人

FOLLOW US
タグ一覧
ライヴレポート / 最新号 / WEBオリジナル / アーカイヴ / 編集部通信 / BUCK-TICK / 怒髪天 / 映画 / 小室ぺいの自由研究 / DEZERT / 言の葉クローバー / NITRODAY / PHY / 僕たちプロ野球大好きミュージシャンです! / 音楽と人LIVE / GRAPEVINE / THE COLLECTORS / 9mm Parabellum Bullet / MUCC / 中田裕二 / a flood of circle / noodles / フジファブリック / go!go!vanillas / the pillows / THE BACK HORN / SixTONES / 銀杏BOYZ / Mrs. GREEN APPLE / The Birthday / BRAHMAN / 後輩ノススメ! / ヤバイTシャツ屋さん / ENDRECHERI / UNISON SQUARE GARDEN / SUPER BEAVER / ストレイテナー / KinKi Kids / 吉井和哉 / 2019年プレイバック&MY BEST MUSIC / 忘れらんねえよ / The Songbardsの描写探訪 / The Songbards / 山崎まさよし / THE YELLOW MONKEY / aiko / ポルノグラフィティ / メリー / 社歌を作ろう! / THE NOVEMBERS