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赤楚衛二×上白石萌歌で贈る純愛ラブストーリー映画『366日』。新城毅彦監督が見どころを解説

text by QLAP!

沖縄出身のバンド・HYの名曲「366日」からインスパイアされた映画『366日』。運命的に出会って恋をした湊(赤楚衛二)と美海(上白石萌歌)の20年間を描いた切ない純愛ラブストーリーだ。作品の見どころやキャストの魅力を新城毅彦監督に教えてもらいました。ヒロインの幼なじみを演じるHey! Say! JUMPの中島裕翔くんの撮影裏話も要チェック!

(これはQLAP!2025年1月号に掲載された記事です)



叶わぬ恋を歌った失恋ソングとして世代を超えて愛されるHYの代表曲「366日」をモチーフに、オリジナルストーリーを描く本作。まずは、新城監督がこの映画を手掛けることになったきっかけを教えてください。また、制作する上で大切にしたことはありますか?

僕はキラキラした若い子たちの恋愛映画を監督することが多いのですが、大人の恋愛を撮りたいなとも思っていて。今回、叶わぬ恋を歌ったHYの名曲「366日」をモチーフにしたオリジナル映画を作りたいというお話をいただき、大変ありがたいという思いで受けさせていただきました。


この物語の一番の魅力は、沖縄に住む高校生の男女が運命的に出会って恋をして、そこから成長していく20年という長い年月を超えた純愛が描かれていることです。高校時代の恋愛と、大人になってからの恋愛はどうしても違うものになってくるし、たとえ思いは一緒だとしても、そのときに置かれた環境によって関係が変わらざるを得ない。東京に上京して心の距離が生まれたり、就職がうまくいかなかったり、そんな現実との向き合い方や感情の機微をリアルに描くように意識しました。


“忘れられない恋”がテーマなので、誰もが経験したことがある普遍的な思いだからこその描きやすさもあるし、逆にみんなが実際に大切にしているものだからこそ、ひとくくりにして押し付ける形にはしたくない。そのバランスは試行錯誤しましたね。また、人を好きになることや相手を思いやること、温かい気持ちで人と接することの難しさや大切さも感じていただければと思います。


主人公の湊を演じる赤楚衛二さんのキャスティング理由や役者としての魅力とは? また、ヒロインの上白石萌歌さんの印象も教えてください。


赤楚くんは、ニュートラルな雰囲気のある俳優さん。カッコいいのだけれど柔らかい印象があり、にじみ出る人間味がある。湊は演じるのが難しいキャラクターなので、根底にある人間味を引き出してくれる俳優の方にお願いしたいと思い、お声掛けさせていただきました。


湊は、前半と後半の振り幅も大きい役柄で、ずっと心の奥にあるものを抱えながら演技をしなければならないので、赤楚くんも撮影後には「難しかった」と言っていましたね。一つひとつのシーンの心情についていろいろ相談を重ねたし、湊という人間にしっかり寄り添って、“この状況下で湊だったらどう考えるのか”ということを大事にしながら演じてくれたと思っています。


ヒロイン・美海役の上白石さんは本当に明るい方で、“沖縄の女の子”を自然に作り上げてくれました。湊が“月”だったら、美海は“太陽”だと思いながら撮影していたのですが、佇まいから太陽のような明るさを感じられるんですよね。


お二人は共演経験があってもともと仲も良かったので、最初は「恋人役をやるのはちょっと恥ずかしい」と話していたのですが、芝居によって化学反応が起きて、作品としての大きな空気感を作り上げてくれたのではと思っています。


高校時代から30代までの20年間の恋を描く上で、演じるお二人とはどんな話をされましたか? また、監督のお気に入りシーンとは?


高校時代の湊と美海の恋愛シーンは、感情表現がストレートだったり、シャイになってしまったり、10代ならではのピュアさやかわいらしさを出したくて。2人には高校生の恋愛を思いっきり演じてほしいとお話ししました。


特にお気に入りなのは、バス停でのキスシーン。シチュエーションにもこだわって、緑の多い通り沿いのバス停にしたのですが、レトロなデザインのバスの雰囲気も良く、想像以上にキレイな絵になって、とてもかわいいシーンになったなと思っています。


それから、海岸でのクライマックスシーンは、2人の想いが感じられる印象的なシーンになっています。この作品らしいシーンを作り上げてくれましたし、お二人は事前に演技のすり合わせをした上で僕に相談してくれたので、撮影もやりやすかったですね。


また、湊と美海が東京で一緒に暮らす部屋にはチェキが飾られているのですが、それは2人が自然に撮り合ってくれたもの。スタッフが撮影するよりも、お互いにふいうちで撮ってもらったほうが自然な表情が撮れると思って、自由に撮ってもらいました。2人のいい表情がおさめられているのでぜひ注目してみてください。



美海に思いを寄せながらも優しく見守る幼なじみ・琉晴を演じるのは中島裕翔くん。中島くんの役者としての魅力や、撮影で印象に残っていることを教えてください。



中島くんは、出演作を見させていただいて、繊細で自然な芝居をする方という印象があったんです。琉晴は沖縄らしい明るさを持つキャラクターなのですが、自然と沖縄らしさを表現してくれたし、「こういういいヤツいるよなぁ」って芝居で思わせてくれて。美海への秘めた思いが少しずつ表面化して、それが最後につながるという芝居を巧みに演じてくれました。


この作品を見てくださる方の中には、琉晴と同じような思いをしている人もいるだろうし、琉晴は応援したくなる役回りだと思っていて。特に素晴らしかったのは、琉晴が美海にとある告白をするシーン。1回目のテイクも良かったのですが、琉晴が抱えてきた苦しみの深さみたいなものがもう少し出たほうがいいと思い、中島くんに話したところ、彼は「わかりました」と答えてくれて。インターバルも短い中で撮った2回目がすごく良くて、スタッフもモニターを見ながらボロ泣きでしたね。


音楽面や小道具にも、こだわりが詰まっているのでしょうか? 注目するキーアイテムなどがあったら教えてください。


本作は、HYの名曲「366日」からインスパイアされた作品なので、音楽や小道具も注目してほしい部分の一つです。HYの楽曲は主題歌の「恋をして」、湊と美海が出会う2003年にリリースされた「AM11:00」、そして物語の基となっている「366日」の3曲を使っています。「366日」の歌詞に、「あなたの匂い」というフレーズがあるので、匂いを感じさせるアイテムとしてゲッキツの花を映画に登場させたりもしていますね。


それから、20年前という時代を感じさせるキーアイテムとして、MDを取り入れています。湊と美海はHYの曲をきっかけに仲良くなりますが、2003年頃、メディアとして使われていたのがMDなんですよね。きっとその世代の方たちは、湊や美海のようにセットリストを作ったり、通学時にウォークマンで音楽を聞いたりと、MD自体に思い入れがあるだろうなと。そういった懐かしい楽曲やアイテムからも、ノスタルジーを感じていただけたらうれしいです。



文=室井瞳子



新城毅彦監督
しんじょう・たけひこ/1962年生まれ、東京都出身。近年に手掛けた作品は、映画『矢野くんの普通の日々』、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』、ドラマ『Destiny』など 。


映画『366日』
(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、松竹配給/
2025年1月10日より全国ロードショー)
出演:赤楚衛二、上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ ほか
(C)2025映画「366日」製作委員会

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