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INTERVIEW
  • #9mm Parabellum Bullet
  • #アーカイヴ

【特集】9mm Parabellum Bullet 20th × 音楽と人|AL『Movement』(2011年6月号)

今回は、その曲ごとに素直に向き合わなきゃいけなかった。だから聴いたら、なんか素直だなあ、って思うんじゃないかな(笑)



そういうのって、やり尽くした先に、〈もう何もねぇや〉って、いつかなると思いません?


「全然思わないですね。やり尽くす、ことなんて絶対ないんじゃないかなぁ。滝とふたりでギター弾いてて、同じようなことを同じタイミングで〈ねえ、これってこういうことだったんだね〉ってなったりするし。よく話すんですけど、螺旋状に同じことがずっと続いてるんだなって、思うんです。螺旋を上がって『前も同じこと言ってたね』って言った時に、前に螺旋の下で何してたのかが理解できるというか。またしばらくしたら同じこと言ってるんだろうけど、気づいたポイントが違うし、少し上に上がってるから、同じように見えても違うわけで」


それを成長って呼ぶのかもしれないね。


「うん。単純に曲を作る時、みんなが調子がよければすごい早いとか。『このリフで』って言ったら30分後に曲ができてるとか、そういうことはあるでしょ。それは偶然とか鍛錬とか、そういう部分もあるから。それとは逆に、なんで歌詞書いてるんだろうな?とかは、むしろ謎のままにしておきたいというか、理解したくないと思って」


物事がわかってくることって、あんまり好きじゃない?


「わかりたいことはいっぱいあるんですけど、謎のまんまにしといたほうがいいこともいっぱいあるし。そのほうがいい効果を生むものがいっぱいあるんだなって、ちょっと大人になってわかってきたんで(笑)」


ははははは。昔はそうは思いませんでしたか?


「昔は全部わかったほうがいいなと思ってたし、すべてに答えがほしかったけど、今は全然わかんなくていいや、と思ってます。もちろん〈新しい光〉だって、書いてる時は希望がある感じにしたいと思って書いたり、ドロドロにしたいとも思うけど、できあがったものは、もうできあがったものというか。どんなにミスした音が入ってても、マスタリングまでいって、もう作品ですってなってくると、何も気にならなくなっちゃって」


レコードなんで、その時のものです、と言うしかないと(笑)。


「もう、まさにそういう感覚です(笑)」


で、カップリングはストレンジというか、ユーモアというか、面白いサウンドで。


「ストレンジですね。これのほうがさらっと書けたかな。けど、素直な感じですよ、これも。アルバムの話になっちゃいますけど、今回は素直にならないと書けなかったんで」


さっきも出てきたけど、歌詞が素直、とかじゃなくて、気持ちとして素直、ってことだよね。


「そう。今回は、その曲に素直に向き合わなきゃいけなかった。言葉とかは関係なく。だから聴いたら、何か素直だなあ、って思うんじゃないかな(笑)」


なるほどね。素直に向き合う必要があったのはどうしてだと思う?


「どうしてだろうなぁ? そういう時期だったんじゃないですかね。ただ、曲作ってアルバムにしようぜって流れで作ってるけど、その時の途中の気持ちは、ちょっとずつ違うし……日記とか読んだら、移り変わりがわかるかもしんない(笑)」


日記書いてるんだ?


「日記みたいなものを書いたりはしてます。その日のこととか。思いついたら、その歌詞のアイディアについて書いたり。でも分析とかしないほうがいいって、少なくとも自分ではしないほうがいいって思う。そうしないとできなかった感じがすごくしていて」


なんだろうね。意味だったりがあちこちに出てくると、縛られちゃう?


「ていうか、作品をちゃんと作品として楽しみたいんですね。すでに意味みたいなものは全部出ていると思うから。1行目と2行目の間になんて、意味もないし何も書いてない。でも、さっきのライヴの話に戻るけど、優しい感じがするっていうのは、言ってないけど感じられるものがあるってことだから。それはだいたい、自分がそう思いたいからそう感じてるってことでしょ。あの人たちは優しいって思いたくないと、そう感じないはずだから」


菅原くん自体が、こうありたいな、と思った部分が出てくるはずだと。


「そうでしょうね。うん」


なるほどね。アルバムにつけた『Movement』ってタイトルはどこから?


「タイトルは……曲を聴いていて、移動してる感じがしたんですよね。AからBへ移動するとか、東京から大阪へ移動するという時に〈行く〉って意味でもなく〈交通〉でもなく、ただ移動してる感じ。曲の中にそういう感じがあると思って、〈新しい光〉を作ってる時に、みんなで話したことがあって。車に乗ってギューンって走ってると、景色が流れていって、自分は止まってるみたいになるじゃないですか。ああいう感じ」


周りの景色が流れていくような。


「どの曲もそういう感じがするというか、どこかに移動してる……その移動そのものというか、その曲が流れている間は。AからBへ矢印を書いたとしたら、その矢印だな、このアルバムはって。聴く前がAで、聴き終わったらBですよね。聴いてる最中は矢印(笑)」


AからBへ向かってる、その途中っていうか。


「でも移動するからには、どっか行き先があって。これ、東京から山形に帰る時に考えてたんですけど(笑)、その時も歌詞を書いてて。曲を聴いてることも移動してるのと一緒だし、やっぱり決められた時間で作るんだし、その間では何しても一緒なんだけど、移動は移動で、時間が流れているのは確かだから」


なるほどね。


「うん。そもそも音楽がそういうものですけど。移動してる……アルバムももう4枚目なんだなぁ……って。4枚作ったんだなって感じです」


その流れって、自分としては早かったなって思いますか?


「うーん……ま、いろいろあったなっていう感じですね。早いは早いけど、年々早くはなってるから」


歳を食うとそうなってくるって言いますよね。


「たぶん俺だけじゃないと思うんですよね。早くなってんのは。俺が歳とったからとかじゃなくて……地球的に早いんじゃないかと思うんですけど」


地球的に早いんだ(笑)。


「そう、地球規模で早い気がするんですけど(笑)。だって実際インターネットとか、速さ勝負の時代でしょ?」


そうですね。


「新幹線もどんどん速くなるし」


早くなっていくのは好きですか? 嫌いですか?


「早いだけになってほしくないなっていう感じです。中間がないのはイヤだから。速くなることで便利になっていくぶんには全然いいんだけど、その結果、何かなくなってしまいそうになるのは、ちょっと待てって思う。そういうのは忘れずにいたいな、と思うんですよね」


文=金光裕史



NEW ALBUM
『YOU NEED FREEDOM TO BE YOU』
2024.10.23 RELEASE

  1. Baby, Please Burn Out
  2. 叫び -The Freedom You Need-
  3. Mr. Foolの末路
  4. カタルシス -Album ver.-
  5. 幻の光
  6. Fuel On The Fire!!
  7. それは魔法
  8. Domino Domino
  9. 新月になれば
  10. 朝影 -The Future We Choose-
  11. Brand New Day -Album ver.-


BEST ALBUM
『THE ULTIMATE COLLECTION -20Years, 20Bullets-』
2024.07.31 RELEASE

  1. 太陽が欲しいだけ
  2. Black Market Blues
  3. The Revolutionary
  4. キャンドルの灯を
  5. Punishment
  6. Talking Machine
  7. Discommunication
  8. 光の雨が降る夜に
  9. 黒い森の旅人
  10. ハートに火をつけて
  11. ロング・グッドバイ
  12. Supernova
  13. 名もなきヒーロー
  14. Scenes
  15. スタンドバイミー
  16. ガラスの街のアリス
  17. 生命のワルツ
  18. Mr.Suicide
  19. Brand New Day
  20. One More Time


〈9mm Parabellum Bullet Tour 2024-2025
「YOU NEED FREEDOM TO BE YOU」〉

2024年
11/23(土)[山形] Session
11/24(日)[宮城] 仙台 Rensa
11/30(土)[京都] 京都FANJ
12/01(日)[兵庫] 神戸VARIT.
12/06(金)[香川] 高松オリーブホール
12/08(日)[愛媛] 松山Wstudio RED
12/19(木)[東京] 下北沢 CLUB251
2025年
1/11(土)[東京] Spotify O-WEST
1/18(土)[広島] CLUB QUATTRO
1/19(日)[岡山] CRAZYMAMA KINGDOM
1/25(土)[水戸] LIGHT HOUSE
1/31(金)[東京] 渋谷 CLUB QUATTRO
2/1(土)[栃木] HEAVEN’S ROCK宇都宮 VJ-2
2/8(土)[福岡] DRUM LOGOS
2/9(日)[鹿児島] CAPARVO HALL
2/22(土)[東京] Zepp DiverCity(TOKYO)
3/1(土)[愛知] Zepp Nagoya
3/2(日)[大阪] Zepp Osaka Bayside


〈「YOU NEED FREEDOM TO BE YOU」Extra〜カオスの百年vol.21〜〉
3/17(月)[神奈川] KT Zepp Yokohama


20th Anniversary 特設サイト
9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト

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