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INTERVIEW
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TENDOUJI、結成10年目に完成させた充実の新作! 2人のフロントマンが語るバンドの現在地

自分たちが描く景色はもっと巨大なもので。それを体現できた時に言えると思う。「28歳でバンド始めても、マジで何でもできるぞ!」って



ナオくん、そんなにトラブル起こすタイプですか?


「ですね。何か言われたら、『はっ?』ってまず返しちゃう。やっぱ前は自分が全部背負い込んでる気になってたし。でもケンジは『オッケー、一回考えまーす』って持ち帰ることができる。そこに関しては一番感謝してるかも。自主になって2年目ですけど、各々、わりと責任感もあるっぽくて。びっくりしてます」


今、バンドにストレスはないですか。


「演奏に対してはあるけど。演奏ひどいっすもんね、TENDOUJIは(笑)。でもそれ以外は……ストレスないかも。ケンジもいびき予防の機械買ってたし」


なんだそれ?


「いや、持ち歩けるいびき改善用の機械があるんですよ。けっこう高いんですけど。それ買っていびきも治ってきて」


そんなにヤバかったの?


「いやマジでヤバかった。大型バイクっすよ、バイク! ほんっとにムカついてた。車乗ってる時とか。あとホテルで隣の部屋でもすげぇ聞こえるし、何回か部屋変えてもらったこともあって。それが改善されてきたのが一番デカいかも。いびき問題。マジで嬉しい! いやー、これが一番デカいことだな」


本日一番の熱弁(笑)。


「俺、いびきとかげっぷ、超苦手なんですよね。全部やりそうじゃないですか、あいつ(笑)。あと車ん中のゴミとかもダメ。綺麗にさせようって毎回神経質になってましたけど」


過去形で話してますけど、今は違う?


「怒んない、ように、なりました。やっぱり要求したいこともあるけど、まずみんなの意見を聞くようになったかな。自分の感覚よりもケンジの感覚を活かしてみよう、とか。俺が怒る機会が減ったこともあって、今はとにかく風通しいいです。これで上手くいったら一番理想的かも。バンドでそういう人生歩みたかったし。最初のイメージと違うところがあるとしたら、ちょっとカッコつけるようになったくらいじゃないですか?」


つけてんの? これで?


「めっちゃカッコつけてる! ただこれが限界っすよ。真ん中に立って背負おうとした時期もあったけど、もう無理だぁと思ったから(笑)」


あぁ、それもあって必死にならざるを得なかった。


「そう。でも今、なんか自然に自分たちを誇れるようになったのかな。前は自信なかったんですよね。みんなのせいにして、〈ケンジが前出てくれないと俺も行けない〉とか思ってたし。だからすべては己ですよね。己の責任というか」


確認だけど、ナオくんは真ん中に立ちたいと思ってます? それともケンジくんに前に出てほしいの?


「いかにもTENDOUJIっぽい曲って、例えば〈Killing Heads〉とかが一番わかりやすいと思うけど、よく言われるのが『ケンジが唄ってると思ってた』ってことで」


「Killing Heads」は、ナオくん曲でメインヴォーカルもナオくんですよね。


「でもあのルックスだし、ケンジがメインヴォーカルって思われることがすごく多い。だから俺のイメージの中では、陽キャのあいつがまずボンといて、それに俺の曲が乗っかってTENDOUJIっぽくなる、太陽っぽくなる、みたいな」


うん、わかります。でもメインヴォーカルがケンジに見えるって言われるのは心外ではないの?


「〈ま、そうだよな〉って思います(笑)。派手だもん。ほんとに中学校の時からそうだったから。もちろん嫌な時もありましたよ。俺がヴォーカルだ、俺の曲だ、って思ってたんだけど。でもやっぱり目立つのはあいつだし、友達多いのもあいつだし。それでいいなって思う。例えば〈レット・イット・ビー〉を作ったのがジョン・レノンだと思ってる人もいっぱいいるじゃないですか。バンド全体がいい感じに見えるなら別にそれでいい。だから今、なにくそ、みたいなものがなくてすごい楽」


いろいろなストレスを乗り越えて、やっと楽になった。あの、悪い意味じゃないけどね、そういう話ってだいたい30歳手前で出てくるんですよ。18歳でバンド始めてれば。


「あははは! そうですよね、マジで。まるまる10年遅れてる、ほんとに」


それでよかったことって、あります?


「あぁ、よかったことしかないんじゃないですか。だって絶対解散してますよ、10年早かったら。俺らは無理だったと思います。俺はもっとキレてただろうし(笑)。ある程度みんなを尊重できる、冷静でいられる年齢で始めたから続いたんだと思います。あと楽しいっすよ、28からバンド始めるのも。前に地元の友達とかと飯食った時に、俺が『最近好きな人できたんだよねー』って言ったら、普通にサラリーマンやってる友達が『えっ? まだそんな話してるの? ヤバくない!?』って」


ははは。まるで学生じゃないか、と。


「それ言われてびっくりした。これ、どっちが正しい、どっちが普通ってことじゃないんですけど、でも自分らにとっては、今もこうやってドタバタしてられるのは、よかったなって」


10年前、逆ギレのように「バンドやるぞ!」って焚き付けた自分を褒めてあげたい?


「そこは、わりと打算的でしたよ。ちゃんとやるだろうってわかってたんで。だって何もなかったもん。ケンジもヨッシーも何もない。もう絶対つまんないって思ってただろうし、失うもんもないし。俺自身がバンドやりたいっていうのが一番デカかったけど、どうにかこいつらを巻き込んでやろうって思ってた」


そこで踏み出した一歩から、ここまで来た。


「うん。ずっと続いてる。たぶん楽器もやったことなくて、28でバンド始めて、ここまで来るっていうのは、実は普通のことだと思うの。誰でもできるっちゃできる。でもこの先に自分たちが描く景色っていうのは、もっと巨大なもので。バンド始めた時とは違う、もっと大きい景色を見てるから。それを体現できた時に、ほんとにちゃんと大声で言えると思う。『28歳で始めて、遅くても、マジで何でもできるぞ!』って」

アサノケンジ Interview

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