【LIVE REPORT】
『HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO』
2024.03.24 12:30公演 at 神奈川・ぴあアリーナMM
HiHi Jets(高橋優斗、井上瑞稀、橋本 涼、猪狩蒼弥、作間龍斗)が5都市21公演の全国アリーナツアーを開催。ぴあアリーナMMで4日間行われたライヴから、最終日昼公演の模様をレポートします!
ステージ上にあるカジノを彷彿とさせる巨大なチップやサイコロなどのアイテムに、きらびやかなネオン。まさに『BINGO』というツアータイトルにふさわしい、ゴージャスなステージだ。その中央にある巨大スロットマシーンから5人が飛び出し、ライヴがスタート。遊び心たっぷりの演出に序盤からワクワクが止まらない!
まずはライヴ初披露となる楽曲「Hi Hi Let‘s go now」。オシャレにキメてHiHiカラー全開で盛り上げる。そして「$10」では高橋の「カモン!」という声に合わせて、大量のオリジナルのお札が空から舞い落ちてくる。映画のワンシーンのようなド派手な演出と彼らのワイルドな魅力で会場を魅了。そして、自己紹介ラップの「だぁ~くねすどらごん」では、メンバーの名前のコール&レスポンスで会場を一つにすると、お待ちかねのローラースケートタイムへ。勢い良く花道を走り抜けていく疾走感MAXのパフォーマンスで、観客の度肝を抜く。ローラースケートを履いたまま、力強くも華麗にステップを踏み、踊りまくるこの姿こそHiHi Jetsの真骨頂! 彼らが放つ圧倒的な存在感とパワーに、あっという間に心を奪われた。
「NEVER STOP -DREAMING-」では、センターステージの上空から降りてきた円形装置に5人がぶら下がり、ローラーを履いたままロープフライングをするという驚きの演出も。「Fly」でその円形装置の上に5人が乗り込むと、装置はそのままどんどん上昇。空中に浮かぶセットの上で歌い踊るその姿は壮観だった。ほかにも、個性豊かなソロ曲や井上&猪狩、高橋&橋本&作間に分かれてのユニット曲など、HiHi Jetsの誇るエンタメをこれでもかと詰め込んだ構成で魅了していく。
クライマックスでは「HiHi Jets to the moon」から「HiHi Jets」へとつなぎ、再びローラースケートでステージを滑走。曲中では“HiHi Jets”の名前が会場全体に響き渡るおなじみのコール&レスポンスで、ファンと絆を確かめ合う。そして、本編ラストに5人が選んだのは新曲「TODAY」。炎の特効が上がる中、アグレッシブなダンスで畳み掛ける。5人が円になってあおり合うように踊るシーンもエモーショナルだ。現状を打破し、恐れずに前へ進めと歌うメッセージ性の強い歌詞もまた、彼ら自身の想いとリンクしているように感じられて、より胸が熱くなる。“不確かな未来を変えていく”“壁乗り越え強くなる”そう力強く歌いあげる5人の声もまなざしは特効以上に熱く燃えていて、彼らの覚悟がビシビシと伝わってきた。
パフォーマンス力に演出アイデア、抜群のセルフプロデュース力を存分に発揮し、ライヴを重ねるごとに毎回最高を更新し続けるHiHi Jets。とにかく楽しい空間にしたいというシンプルながらも最も大切な想いを胸に、彼らはこれからも究極のエンターテイメントを追求し、成長し続けることだろう。スクラムを組み、ひたすら前へと突き進む5人。彼らの軌跡が伝説になる日はきっともうすぐそこまで来ている。
※高橋優斗の「高」は、正しくは「はしごだか」が正式表記です
文=鳥取えり
写真=中村 功
※QLAP!2024年5月号に掲載された記事です