【LIVE REPORT】
『Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity』
2024.01.04 13:30公演 at 神奈川・横浜アリーナ
Travis Japan(宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也、松田元太、松倉海斗)が1stアルバム『Road to A』を引っ提げた全国ツアー『Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity』を開催。初日である横浜アリーナ公演の模様をレポートします!
念願の初となるCD形式でのリリースとなった1stアルバムを携えた約1年ぶりの全国ツアー『Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity』。“Authenticity”とは、“信頼性、本物・真実であること”などを意味する言葉で、それを用いたツアータイトルには“エンターテイメントの神髄を追い求める”という7人の想いが込められている。
今回のツアーの演出を担当したのは、メンバーの川島。一瞬たりともステージ上にメンバー不在の瞬間を生まないよう計算されつくされたステージはさすが。さらに、メインステージのLEDパネルに楽曲の作者や振付師の名前を表示するなど、作り手へのリスペクトも忘れない。そして、なんといっても圧巻だったのはそのダンス量の多さ! 大げさではなく2時間半ほとんど踊りっぱなしの7人。時折息を切らしながらも、楽しそうに全力で踊る姿は最高にカッコ良く、感動で何度も心が震えたほどだった。
自他共に認める“トラジャ担(=トラジャファン)”である川島が、Travis Japan全体、そしてメンバー一人ひとりの魅力を最大限に引き出した愛が溢れる今回のライヴ。もちろん、トラジャ担を楽しませる驚きの仕掛けもたっぷりで、まず度肝を抜かれたのはオープニング。地上6m50cmの高さから巨大ゴンドラに乗った7人が突如出現し、まるでイリュージョンのような幕開けで会場を沸かせた。「DRIVIN’ ME CRAZY」で会場をあおると、代表曲「夢のHollywood」の英語バージョン「My Dreamy Hollywood」、デビュー曲「JUST DANCE!」と初っ端からアクセル全開!
メンバー紹介曲「Unique Tigers」では、アリーナ後方まで移動可能なムービングステージに乗り込み、メンバーの名前を呼ぶコール&レスポンスで7人とファンが一つに。巨大スロープLEDを駆使した本家「夢のHollywood」は、まるでハリウッドにワープしたかのような臨場感溢れるきらびやかな演出で、名物のステッキを使ったダンス&間奏のタップダンスのパートでの宮近による「一緒に!」という掛け声も健在だ。前回のツアーからさらにバージョンアップした虎をモチーフにした乗り物“トラッコ”の登場や、グループ初の試みとなる個性溢れるユニット曲を松田&松倉、宮近&川島、中村&七五三掛&吉澤に分かれて披露するなど、バラエティーに富んだ内容にワクワクが止まらない。
そして、ラストスパートの怒濤のダンスナンバーでは彼らの真骨頂を発揮! 振り付けとレーザービームがリンクした「Moving Pieces」、スモークの演出とダイナミックなダンスが映える「99 PERCENT」、火が上がる中でアグレッシブに踊る「Love Tag」、本編ラストの「LEVEL UP」まで、全身全霊で歌い踊る。燃えたぎる情熱的なパフォーマンスからは、7人の本気がビシビシと伝わってきた。デビューから約1年、さまざまな経験を積んだ彼らの進化を体現した至高のパフォーマンス。“本物”を目指し、走り続ける7人。夢へ向かう道で、彼らはどんな奇跡を見せてくれるのか。7人の描く未来が、さらに楽しみになった。
文=鳥取えり
写真=中村 功
※QLAP!2024年3月号ではより多数の写真でレポートをお届けします。