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関ジャニ∞、20周年イヤーの幕開けとなるライヴを開催。嬉しい涙にあふれた一夜をレポート

text by 蜂須賀ちなみ

【LIVE REPORT】
〈KANJANI∞ 20FES ~前夜祭~〉
2023.09.09 at 富士急ハイランド・コニファーフォレスト



「来年はもっともっと、関ジャニ∞と楽しいことしようぜ! 今日は悔い残すなよ!」


来年デビュー20周年を迎える関ジャニ∞が〈KANJANI∞ 20FES ~前夜祭~〉を開催した。会場は富士急ハイランド・コニファーフォレスト。関ジャニ∞と富士山といえば、5人体制初のアーティスト写真を思い浮かべるファンも多いだろう。また、コニファーフォレストは、コロナによって一度止まったライヴ活動の復活に向けた取り組み〈Road to Re:LIVE〉の一環として行った、2021年9月の無観客配信ライヴの開催地でもあり、気づけば関ジャニ∞にとって富士山とは“始まり”を象徴するモチーフになっていた。そしてこの日開催されたのは、アニバーサリーの幕開けとなるライヴ。しかも今回は5人だけでなく、2万人のファンも集まることができた。


終演時に隣の人と手を繋ぎ、「俺たちが最高で最強の、関ジャニ!」「エイトー!」と声を合わせるライヴおなじみの光景が帰ってきたのも嬉しい。全体的に楽しい空気だったが、涙を流しながら「嬉しい涙、悔しい涙、どっちもたくさん流してこうぜ! 今日は嬉しい涙でした」と笑った安田を筆頭に、メンバーが感極まった表情で客席を見ている場面の多いライヴだった。代表曲にリメイク曲、久々の曲に新曲……とキャリアを彩った楽曲を満遍なく届け、ここまでともに歩んできたファンに感謝を伝えるなかで、込み上げてきた感情があったのだろう。


この夏は〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023〉や〈1CHANCE FESTIVAL 2023〉に出演した関ジャニ∞。フェスに来られたファンは限られていたことから「我々が経験したフェスの雰囲気をeighter(註:関ジャニ∞ファンの総称)にも楽しんでいただきたいと思います」と、ライヴ前半ではバンドスタイルで楽曲を演奏した。1曲目の「ズッコケ男道」から大倉のドラムフィル→丸山のベースフレーズ→安田のギターソロというアツい展開があったり、スカのリズムを取り入れた「無責任ヒーロー」では横山がトランペットでサポートのブラス隊を頼もしく率いていたり、さらに丸山と村上がそれぞれソロを披露したりと、楽器プレイヤーとしての見せ場が盛りだくさん。黄昏時に演奏した「夕闇トレイン」のあと、丸山、安田、大倉がリラックスした感じで、自然とセッションを始めていたのもいい場面だった。


メンバーの感情がそのまま音に出るのがロックバンドの面白さ。関ジャニ∞はアイドルグループであり、ロックバンドとしての姿はあくまで表現形態のひとつだが、5人がひとたび楽器を手に取れば、他にはないグルーヴが生まれる。「過去の僕たちの経験があったから、今こうやってみなさんの前に立つことができてます。楽しいことや嬉しいことだけじゃなくて、辛いことや悔しいこと、嫌なことがあったから、今こうやって5人で改めて音を奏でることができてます」と安田が語ったあとに演奏されたのは、2010年にリリースのバンド形態初のシングル曲「LIFE ~目の前の向こうへ~」。活動を続ける中では様々な出来事があった。村上が「まさか自分たちがこんなに長く(活動)できるとは思っていなかった」と言っていたように、グループが続くことは奇跡だと知った。その上で5人で唄い繋ぐ、未来へ橋を架けるフレーズの数々。〈まだまだ終わらないから〉という歌詞のあとに「そうだろ!」「どうだ!」「終わんねえぞ!」と叫び、今の自分たちを力強く鼓舞する。キーボードの村上以外のメンバーがドラムセットの周りに集まり、全員で楽器を掻き鳴らして前半を終えた。


後半では楽器を置き、唄って踊るスタイルでパフォーマンスした。この振れ幅こそが関ジャニ∞。〈俺は天才なんだ Sorry〉と完璧なタイミングでウィンクをしては、「近くに行くぞ!」とトロッコに乗り、何度も噴射されるウォーターキャノンにファンとともにびしょ濡れになりながら、会場中にハッピーな空気を届けていった。本編ラストの曲は、ライブ初披露の「SLOW」。落ち着いたテンポに乗せて唄われるのは〈最後まで僕の胸に残っているよ 止まらない涙も嬉しいから ほんとだよ〉〈日々をスローに生きよう声かけあっていこう〉といった言葉。グループを大切に思う気持ちとともに嬉しい涙も悔しい涙も流してきた彼らだからこそ、ファンの心に静かに寄り添うことができる。今の関ジャニ∞だからこその優しさが詰まったバラードだ。


なお、ライヴ中には、安田の誕生日を祝うシーンも。バースデーケーキの火を吹き消した安田の「幸せです。みんなでここに来るまで大変だったので。笑っていますが、泣いてもいます。ファンのみなさんやメンバー、事務所の方々に育てていただきました」「グループ外で頑張っているメンバーも、今いてくれているメンバーもすごく大好きです」という発言は、自分が39歳を迎えることに対するコメントであると同時に、関ジャニ∞がもうすぐ20歳を迎えることに対するコメントでもあった。関ジャニ∞という人生の歩みをみんなで祝うアニバーサリーは、もうすぐそこまで迫っている。


文=蜂須賀ちなみ



【SET LIST】
01 ズッコケ男道
02 無責任ヒーロー
03 未完成
04 生きてる僕ら
05 象
06 NOROSHI
07 Baby Baby
08 夕闇トレイン
09 BOY ’23
10 ハライッパイ
11 勝手に仕上がれ
12 LIFE 〜目の前の向こうへ〜
13 オオカミと彗星
14 大再生
15 罪と夏
16 T.W.L
17 サタデーソング
18 ナントカナルサ
19 SLOW
ENCORE
01 純情恋花火



関ジャニ∞ オフィシャルサイト

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