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山崎まさよし×TOSHI-LOWによるアコースティックイベントに先駆け、両者の対談を特別公開!

まさやんは国民的歌うたいなのに、隅っこでずっと後輩をやってたの。その時、〈あ、一緒だわ〉って(TOSHI‐LOW)



山さんの場合、何かと先輩との人づきあいが多いタイプですからね。


TOSHI-LOW「で、あの時思ったの。ああいうところでしか見せない顔がこの人にはあるんだなって。後輩タイプというか。つまり、普段は本当の顔を見せないんだなって。だから俺が話しかけた時も目線を外したんだろうし」


山崎「たぶん怖かったんだよ(笑)」


TOSHI-LOW「言い方アレだけど、すごい可愛げがあるっていうか。実は俺も後輩タイプなんだなって」


年上に可愛がられるタイプだと(笑)。


TOSHI-LOW「だって先輩って絶対じゃん。基本的にはイエスorハイじゃん」


山崎「どっちも同じや(笑)」


TOSHI-LOW「言葉遣いはアレだけど、基本的に先輩っていうのはそういうもんだと俺は思ってて。自分がどんなに売れようが偉くなろうが、先輩とか義理のある人とか好きな人は立てる。そういう人が好きなの。で、まさやんは国民的歌うたいで、すげえ売れた人なのに、それでも吉祥寺のスターパインズの隅っこでずっと後輩やってるの。その時、〈あ、一緒だわ〉って」


山崎「もともと俺って、ミュージシャンの知り合いは多くなくて。でもTOSHI-LOWってずっとバンドやってきて、顔が広いんでしょ?」


TOSHI-LOW「今はね。でももともとはバンドしかやらない意固地な村に住んでた人間だから。パンクっていう世界にずっと自分を閉ざしてた」


山崎「パンクってそういうものじゃない?」


TOSHI-LOW「だから人とセッションとかやるようになったのも遅くて。つまり、まさやんのこと言えないぐらいコミュニケーション能力がなかったの」


山崎「そうなんや」


TOSHI-LOW「誰とも喋んないし。喋ったら負けだと思ってたね」


昔だったらお互いこんなめぐり合わせもなかったでしょうね。


TOSHI-LOW「お互い年齢的にそういうタイミングだったんじゃない? 若い頃だったら仲良くなれない」


山崎「そりゃそうだ」


バンドマンとシンガーソングライターには、見えない境界線みたいなものがあるんですかね。


TOSHI-LOW「俺からすると、シンガーソングライターって謎なんだよ。バンドと違って、いつのまにか出てきて、いつのまにか売れてて、なんか実態が見えないというかさ。しかも売れると、その歌ばっかり求められたりするでしょ? そこはバンドとちょっと違うというか。実態が見えない」


山崎「謎っていうのはわかる。基本一人でいたいからつるまないし、バンドじゃないし。でも民生さんはずるいんだよ。あの人、ソロでやってるのにバンドも再結成して……どっちもやるのはずるい!(笑)」


TOSHI-LOW「たぶんさ、ソロやってると寂しくなるんだよ。だからバンドに帰るんだけど、バンドだけだと窮屈になるっていう。でもまさやんはずっと一人じゃん。帰るところがないでしょ?」


山崎「帰るところはないね。自分の家だけ(笑)。けど、バンドやってる人って一人でやるのが怖かったりするでしょ?」


TOSHI-LOW「怖いね」


山崎「でもね、この人は歌めっちゃ上手いんですよ。野音で聴いた時に思った。〈確かパンクバンドの人だけど、こんな歌上手いんやー〉って」


TOSHI-LOW「まさやんに言われると、嬉しいね。だから、こういう人って会えばすごく興味が湧くの。でもテレビで唄ってるのとか見てると、全然違う世界の人間だって思っちゃうでしょ?」


山崎「おんなじだよ」


TOSHI-LOW「そうなの。実はライヴハウスにいて、俺たちとすごく近い人たちなんだよね。ただ、まさやんはブルース小屋みたいなところに出てたりしたでしょ? 同じライヴハウスでも出てるハコが違うから、近くにいる感じがしなくて」


山崎「会ったことないもんね。同世代で、しかもデビューした時期も同じなのに」


TOSHI-LOW「でも同じ世代でライヴハウスから出てきた人であることは間違いなくて。あと、話しててわかるんだけど、この人の中には渦巻いている憎悪みたいなものがあって」


ありますね。ダークサイドが。


山崎「ダークサイド言うな!」


TOSHI-LOW「そのダークサイドが俺には〈もうわかるぅ〜〜〉ってなるのよ。だから基本シンガーソングライターって俺には遠い存在なんだけど、まさやんは絶対こっち側なの。いや、むしろこっち側なんだよ。だからさ、よくここまでいろんなことを我慢してやってきたなって」


山崎「わかってるな(笑)。我慢はいっぱいしたで」


我慢してテレビに出たり。


TOSHI-LOW「本当にそうだよ。こんな誰とも目を合わせられない人がさ、テレビに出て頑張ってさ(笑)」


山崎「やかましいわ!(笑)」


しかも映画の主演までやってますからね。


TOSHI-LOW「だからこそ素晴らしいよ」


山崎「でも本当に俺はギターを弾いて唄うことにしか道がない人間だって思って生きてきたの。バンド組もうとも思わなかったし、バンドやれるような立派なヤツでもないし。だからずっと一人で唄ってきたんだけど……今思えば、もっといろんな人と出会ったり仲良くしてれば、もっと楽しくやれてたんだろうけど」


TOSHI-LOW「でもそれが嫌だったんでしょ?」


山崎「面倒くさかった。いろんな人と会うのが。でも、そんな俺でもいろんな人との出会いがあって。なんだか知らないけど出会うんよ。で、出会ったから一緒にセッションやったり、イベントに呼ばれたり、いろいろ引っ張り出されるのも面倒くさいんやけど、そうやって出会って、仲良くさせてもらった人も、いつか辞めちゃったりするでしょ。だから……」


一人で唄っていると?


山崎「……こういう意地悪な質問ばっかりするんですよ、この人」


TOSHI-LOW「ホント嫌な雑誌だよ(笑)。しかも連載のページ、色が薄くて読めたもんじゃない」


山崎「青い字のやつね。俺、連載やってるけどちゃんと読んだことない(笑)」

弾き語りは完全に一人だから。すごく孤独だし、誰もフォローしてくれないのよ(山崎)

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