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INTERVIEW
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Galileo Galilei再始動! 尾崎雄貴が明かす再始動に至る経緯と傷つくことを恐れなくなった理由

僕の人生においてガリレオガリレイが、どれだけ大きな容量を占めているのか、それにずっと気づいてなかった



それこそ『PORTAL』の頃の尾崎くんはそうでしたね。メンバーとすべてを共有したいと思ってる人だった。


「でも、〈こうあってほしい〉って気持ちが裏切られた時、すごく辛いじゃないですか。だから人に興味がない振りをしてたんですよ。でも、今は違ってて。裏切られるようなことがあっても、自分が傷ついたとしても、そのことが曲を書くヒントに繋がるようになっていったのがBBHFだったんで」


BBHFの活動で、自分の傷が癒されていったってこと?


「癒されたというよりも、ガリレオ以上に自分の芯の部分が傷つくようなことがBBHFでもあったんです。大人になったぶん、その傷のつけられ方も容赦ないっていうか。ガリレオの時は自分が壊れないように硬い壁を作ってたけど、もっと芯の部分に刺さるようなこともあって」


ガリレオ時代は周りの大人たちに守られてたけど、BBHFではそういうわけにはいかないだろうし。


「だから自分の中でグチャグチャになった部分を修復するために、warbearの『Patch』っていうアルバムを出して。だから本当に……バンドって簡単じゃないなって思うし、全力でやればやるほど傷つくものなんだなって」


傷つくことに耐性ができたと。ちなみにガリレオから岩井くんが脱退した時も、イジワルなインタビューをしたじゃないですか。「キミは今すごく傷ついてるんだよ」みたいな。


「あの時は自分の〈こうあってほしい〉が叶わないだけで傷ついてたし、人が自分から離れてしまうだけで〈今までのことは無駄だったんだ〉って、極端な考え方しかできなくて。それぐらい寂しかったし、〈どうせ〉って思ってた。でも今は違ってて。人っていうのはそもそも不安定な存在で、例えば言ってることが昨日と今日でまるで違ってたり、その時の感情に流されたりする。ガリレオの頃はそういうことが理解できなかったけど、今はもう違うから。もし、仮に岩井くんが急に『やっぱり俺はやらない』とか『俺辞めるわ』って言っても、昔みたいには傷つかないと思うんですよ。もちろんそんなことになったら寂しいし悲しいけど、そうなったとしても〈そういうこともあるよね〉って思えるというか」


だから今、岩井くんと一緒にやれてるんですね。


「あと、今僕がこうして心を強く持ててるのは、さっき言ったみたいに僕自身が人にものすごく興味があるからで。メンバー、スタッフ、家族、そしてファン。とくに僕はファンに自分の心を預けられるようになったんですよ」


ファンに興味があると?


「超当たり前のことだけど、僕らのやってることって聴いてくれる人がいて初めて成り立つことだから。でもガリレオの時はそんなことまったく考えてなかったんですよ。お客さんなんて言葉、自分の中から出てこなかったし(笑)」


そうだったね。だから今言ったこと、6年前の武道館のステージに立ってる尾崎雄貴に言ってやりたい(笑)。


「あははは」


最後のライヴなのに〈これで本当に終わりなの?〉って思うぐらい呆気なく終わって。お客さんたちが余韻に浸る雰囲気すらなかったのを覚えてます。


「あの時は自分たちのことしか見えてなかったんだと思う。ステージから向こう側の景色をまったく覚えてないし」


じゃあその時の自分とは違いますね。


「違いますね。あと、今はすごい感謝の気持ちがあるんですよ。実は今回、当時ガリレオを終わらせようとしてた僕に『ちょっと待て』って言ってくれた人たちに電話したんですよ。『ガリレオをまたやるんです』って。で、あの時のことをまず謝りたかったのと、〈ありがとう〉って感謝の気持ちを伝えたかった。そしたら、『いいよ、あの時のことは』ってみんな言ってくれて」


よかったですね。


「だから今、すごく人に対しての興味があって。その興味っていうのは、僕らの音楽を待ってくれてる人への感謝だったり、愛情だったり。そういう言葉に置き換えることができる」


昔みたいに〈どうせ〉って思わない?


「それは大丈夫。僕らに愛をくれる人たちに、僕は愛を返したいんですよ。それはガリレオだけじゃなくてBBHFでもそうなんですけど」


わかりました。本当は今日のインタビュー、すごいイジワルな質問しようと思ってたけど、めちゃめちゃ納得できたんでよかったです(笑)。


「こっちもよかったです(笑)」


ちなみに、こないだアンコールの最後にガリレオの新曲を披露してましたけど、昔とは違うものになりそうですか?


「違うものにならないと自分も面白くないから。あと、たぶんファンの人たちも昔と同じものを求めてる人はそんなにいないんじゃないかな。〈どうせ変わるでしょ〉って僕のことをわかってるみたいだし(笑)」


さすが尾崎雄貴のことをわかってる(笑)。


「とくにBBHFを聴いてくれてるファンに関してはそうかな。だけど今後は〈ガリレオガリレイは知ってるけど、それ以降は知らない〉っていう人たちとも相まみえなきゃいけないと思うんで、その人たちが〈今のガリレオもいいかも〉って思ってくれるかどうかなんだけど……だからといって〈昔のガリレオガリレイってここがよかったね〉みたいな曲は……」


書く気がないと?


「……や、今話してて気づいたことがあって。今も新曲の制作をやっているんだけど、メンバー内でも〈ガリレオってここがよかったよね〉って、言葉で簡単に説明できるものじゃないんですよ。ジャンルでもないし、アレンジでもない。じゃあなんだ?っていう……」


初めてガリレオ聴いた時に感じたのは、稚内っていう東京には絶対ない空気とか温度感みたいなものだったんですよ。行ったこともない場所なのに、ガリレオを聴いてると北の大地の風景が浮かび上がってくる、そんな音楽で。


「今思い返してみると、稚内で育ったからこそ生まれたサウンドなんですよ。そこから東京に出てきたり、メジャーデビューしたりする中で、もっと洗練された音楽とか、憧れの音楽に近づこうとしていって」


めちゃめちゃ音楽を研究してたからね。あの頃のガリレオガリレイは。


「でも『PORTAL』を作ってた頃までの僕らって、周りの評価も気にしないし、憧れるような音楽も知らないままだったというか。誰もいなくて何もない場所で、ただ楽器を鳴らした音が響くだけ……みたいな感じだったと思うんですよ」


それがガリレオガリレイのよさだと。


「だと思った。だから……僕の人生においてガリレオガリレイは、すごく大きな存在なんですよ。自分が中学の時に稚内で始めたバンドがどれだけ自分の中で大きな容量を占めているのか、それにずっと気づいてなかった」


気づいてなかったから終わらせることができたんだろうし。


「でももう一回ガリレオガリレイをやりたいって思ったら、あの頃をいろいろ思い出して。ただ稚内の風景を見つめながら、音を作って歌詞を書いて唄うことが好きだったんだなって。で、あの頃ガリレオを聴いてくれていた人たちの人生にも大きな存在だったってことを知って。それがすごく面白いっていうか、今の僕には興味があることだし」


自分の人生の中で大事なものを、その人たちと分かち合いたいってことなんだろうね。


「そうなんだと思います」


文=樋口靖幸


〈Galileo Galilei “Bee and The Whales” Tour 2023〉

2023年5月31日(水)ZEPP SAPPORO
2023年6月8日(木)ZEPP NAGOYA
2023年6月9日(金)ZEPP NAMBA
2023年6月21日(水)ZEPP FUKUOKA
2023年6月24日(土)ZEPP HANEDA

オフィシャル1次先行受付中 2022.11.23 23:59まで
https://eplus.jp/galileogalilei/


warbear
NEW ALBUM『patch』
2022.10.05 DIGITAL RELEASE

Download / Streaming

warbear オフィシャルサイト


BBHF
NEW EP「13」
2022.05.25 DIGITAL RELEASE

Download / Streaming

BBHF オフィシャルサイト

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