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【編集部通信】noodles・yokoと語り合う〈韓国ドラマのOST Vol.2〉

text by 平林道子

『音楽と人』の編集部員がリレー形式で、自由に発信していくコーナー。エッセイ、コラム、オモシロ企画など、編集部スタッフが日々感じたもの、見たものなどを、それぞれの視点でお届けしていきます。今回は、四十路編集者とnoodles・yokoさんが、さまざまなテーマで語り合ってきた韓国ドラマコラム第13弾。〈韓国ドラマのOST Vol.2〉と題し、印象に残った楽曲をもとに、さまざまな作品を紹介していきます。



今回は、韓国ドラマOST第2弾となります。


「作品通して、全体的に音楽がよかったなぁっていうものは、前回紹介したじゃない。だから今回は、〈このドラマのこの曲!〉という感じで、印象的な曲と作品を紹介していくのもいいかもね」


そうしましょう!


「ちなみに実際にOSTを買ったことってある?」


あります。前に話したかもだけど、『トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010年作)にどハマりした時に、OSTを買いましたね。


「あ、前に言ってたよね! 原作本も買ったんだよね」


そうです、そうです。あとDVDも(笑)。yokoさんは、買ったことあります?


「10年以上前の作品になっちゃうんだけど……『美男(イケメン)ですね』(2009年作)って観た?」


ちゃんと観たことない。チャン・グンソクとパク・シネちゃんが主演のバンドものラヴコメですよね。確か日本でもリメイク(2011年放送)されて。


「そうそう。私も、全話しっかり観たわけじゃないんだけど、〈Promise〉っていう劇中バンドの曲が、当時すごい好きで。これを聴きたくて、OSTを買ったんだよね」


劇中バンド(A.N.Jell)のメンバーってグンちゃんのほかは、FTISLANDのイ・ホンギとCNBLUEのジョン・ヨンファでしたよね。


「そうだね。ほんとこの曲は今でも好きで。ドラマ自体はそんなでもないんだけど(笑)、OSTはすごく好きって感じ。それこそ〈Promise〉をきっかけに、ドラマのOSTとか韓国の音楽に興味を持つようになったんだよね。ヒラバヤシちゃんの中で、すごく印象に残ってる曲はなに?」


印象にすごく残ってる曲といえば、『キルミー・ヒールミー』(2015年作)の「幻聴」ですね。ドラマの主題歌的な感じになるのかな? 男性ラップと女性ヴォーカルのパートで構成されたミドルナンバーなんですけど、聴くたびにドラマを思い出すみたいな。


「『キルミー・ヒールミー』は、パク・ソジュンが出てるよね」


二番手の男的な立ち位置で出てますね。主演は、チソンとファン・ジョンウムなんですけど、ファン・ジョンウム扮するヒロインの双子の兄、でも血は繋がってないっていう役で。でもやっぱこのドラマは、なんといってもチソンさんの演技のすごさが光る作品ですね。


「多重人格者の役なんだっけ?」


そうそう。劇中で7人の人格が出てくるんだけど、それをすべて演じ分けてる。しかも、ヨナっていう女子高生の人格もいて、それもすごく絶妙に演じてるんですよ! 基本的にはラヴコメなんですけど、ストーリーの下敷きになっているテーマに児童虐待というのがあったり、奥行きのある内容なんですよね。で、「幻聴」は、このドラマの世界観に則してる楽曲でもあるというか。


「日本に比べて、韓国ドラマは、音楽の使い方がうまいというか、印象に残るものが多いよね」


ですね。ちなみの最近観たドラマで、これっていうのはありますか?


「一番近々でOSTが良かったドラマは、『その年、私たちは』(2021年作)。なかでも〈Christmas Tree〉が、かなり好きだったな。この曲が流れるシーンも好きだったし、このドラマの世界観にすごい合ってる曲だなって。あとアコギとピアノをメインにしたアレンジもよくて。ここ最近のOSTの中でも、個人的に一番のヒットかも」


これは、BTSのVが唄ってるんですよね。この曲みたいにK-POPグループの人がOSTに参加することも、たぶんここ5、6年で増えましたよね。〈これ誰が唄ってるんだろう?〉って調べたら、〈え、あのグループのあの人なんだ!?〉みたいなことが多いかも。


「そういう意外な出会いっていうのも、韓国ドラマのOSTにはあるよね。実はK-POPの人だったっていうので、いいなって思った曲はある?」


『大丈夫、愛だ』(2014年作)の「最高の幸運」かな。その回の肝となるシーンによく流れた曲なんですけど、EXOのメンバーのチェンが唄ってるんですよ。まあ、このドラマに同じグループのディオが出てるっていう流れもあるんですけど。


「あと、映画とかドラマを観てて、役者さんかと思ってたら、実はアイドルだったっていうのも、けっこうあるよね」


いわゆる演技ドル(演技もするアイドルの呼称/韓国語の造語)ですね。ディオは、ここ最近の演技ドルの中でも、高い演技力を持ってると言われてますね。


「『100日の郎君様』(2018年作)にも出てるよね」


あと映画『あの日、兄貴が灯した光』(2016年作)とか『スウィング・キッズ』(2018年作)とかにも出てます。私は、演技ドルを通して、K-POPに興味を持つようなったのもありましたね。


「私は、そこまでK-POPに興味はないんだけど、むしろOSTを通して、K-POP以外の韓国の音楽、アーティストをいろいろ知ったかな。その中で一人好きな女性歌手がいて。『雲が描いた月明かり』(2016年作)とか『太陽の末裔』(2016年作)の主題歌も唄ってるんだけど」


GUMMYさんですね。


「そう! 韓国ではかなり有名なシンガーなんだけど、彼女のこともドラマのOSTをきっかけに知って」


『賢い医師生活』(2020年作)に出てる、チョ・ジョンソクの奥様ですね。3年前くらいに結婚したのかな。


「あ、そうなんだ。最近観終わった『ザ・キング:永遠の君主』(2020年作)もそうだし、けっこういろんなOSTに参加してるよね」


主題歌じゃないけど、私の好きなドラマ『主君の太陽』(2013年作)とか、さっき出たディオくん主演の時代劇『100日の郎君様』とか、挿入歌も合わせると、かなりの作品のOSTに参加されてますよね。


「もう声を聴いただけで、すぐに〈GUMMYだ!〉ってわかる、印象的な歌手だなって思うな」


あとユン・ミレさんも、いろんなOSTで出会いますね。最初は、『主君の太陽』のOSTで知ったんですけど、『大丈夫、愛だ』にも参加してて。しかも彼女、ヒップホップアーティストでもあって、韓国ヒップホップ界の女王と言われてるんですよ。


「そうなんだ!」


でもOSTにもひっぱりだこで、『太陽の末裔』や最近だと『愛の不時着』(2019年作)のOSTにも参加してますね。まあ、『愛の不時着』はあんまり音楽の印象が残らない作品ではありますけど(笑)。


「そう、そうなんだよねえ。〈この曲!〉っていうのが、ないというか。そういう意味では、『梨泰院クラス』(2020年作)は、〈このドラマといえばこの曲!〉というのがあるよね。まあ、その曲がすごく好きか?って言われると、そうでもないんだけど(笑)」


あははは。『梨泰院クラス』といえば、やっぱり「Start Over」ですかね。ここぞ!というシーンで必ず流れますからね。まあ余談ですけど、今、日本でやってるドラマ『六本木クラス』で、この曲の日本語バージョンが挿入歌として使われてるみたいですよ。


「へえ、そうなんだ。他に、〈このドラマといえばこの曲!〉って何かある?」


あとは、前にここで紹介してるドラマだけど、『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』(2018年作)の「We All Lie」かな。オープニングの映像と一緒にまず流れて、後半、この曲が流れるとエンディングに向かっていくみたいな、ドラマのメインテーマみたいな曲なんだけど、これを唄ってるハ・ジンは、当時はまだ無名のシンガーで。このドラマのヒットとともに曲もヒットして、一躍注目されるようになったんですよね。


「韓国ドラマって音楽とけっこう密接なところあるよね。だから、ドラマがヒットすると、OSTもヒットするみたいな構図もあるもんね」


そう考えると、トレンディドラマが全盛だった80〜90年代って、日本でもドラマきっかけのヒット曲も多かったですよね。まあ今は、テレビ番組や音楽自体の視聴環境が変わってるのもあるけど、ドラマもヒットして、その主題歌もヒットってあまりない気が。


「そうだね。まったくないわけじゃないけど、でも少なくなった感じはあるよね。たぶん日本のドラマに比べて、韓国ドラマのほうが、音楽への比重が大きいのかもね。曲と映像だけのシーンなんだけど、ストーリーの一部にちゃんとなってたりしてることもあるじゃない」


確かに。挿入歌もドラマ演出の一部になってる。たまに歌詞の字幕が出たりしますけど、そのまんま登場人物の心境を表現してたり。それこそ、作品によりますけど、登場人物のテーマソング的な挿入歌もあったりしますよね。


「そうだね。しかも一つのドラマ作品に何曲も使われることって、日本ではほぼないじゃない。せいぜい主題歌とエンディングぐらいで。あとは劇伴のインストみたいな。でも韓国ドラマは、挿入歌がけっこうあって、しかも1コーラスフルで作中に流れることも多いし」


そうですよね。あと話題作りもあるんでしょうけど、最近の韓国ドラマのOSTの傾向として、話数ごとに新しい挿入歌が公開されたりして。でも、韓国ドラマにハマるまでは、OSTといえば映画、っていう感覚でしたよね。日本では、ドラマOSTってあまり馴染みがないですよね。


「そうだよねえ。さっきも言ったけど、韓国ドラマの魅力のひとつとして、音楽との密接さもあるかも。楽曲としてもすごくいいものが多いし、そうやってドラマのOSTをきっかけに、いろんな韓国のアーティストを知ることができたし」


あと、韓国ドラマを通じて、韓国料理にも興味を持ったり。演技ドルを通して、K-POPに興味を持つようにもなったり。


「そうそう。もちろん作品の内容もあるけど、ドラマを通して、音楽や食、あとファッションとか、韓国文化を知ることができるのも、韓国ドラマの面白さであり、奥深さでもあるなって思うな」


ほんとそうですよね。そして今回で一旦、編集部コラムが最終回になります。約2年半、お付き合いいただき、ありがとうございました!


「いえいえ、楽しかったし、ありがとう! またライヴとかで会った時には、韓国ドラマ話しようね!」


ぜひぜひ、よろしくお願いします!!


「ではまたね。安寧(アンニョン)!」


文=平林道子

数年前の韓国旅行の時に買ったヨーグルトゥ(乳酸菌飲料)。早くまた韓国に行けるといいなぁ(yoko)
今話題の〈韓ビニ〉で最近購入したもの。まだ行ったことない韓国に、こうやって想いをはせてます(ヒラバヤシ)

noodles Live Schedule

9月24日 (土) 東京・下北沢CLUB Que ※yoko弾き語り
10月5日 (水) 愛知・名古屋 HUCK FINN  ※7月28日振替公演/ワンマン
10月6日 (木) 大阪・難波 mele  ※7月29日振替公演/ワンマン
11月19日 (土) 東京・渋谷 La.mama


noodles オフィシャルサイト

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