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INTERVIEW
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ROTH BART BARONがDIYで作ってきた居場所。最新作『極彩色の祝祭』で求めた密な繋がり

もともと狂ってる世界に生きてた僕たちだけど、その中でみんなが生きてることを否定したくないんですよ



このアルバムにある〈祝祭〉というテーマは?


「2010年代が終わって20年代に入った時に、人間の価値観は大きく変わっていく時代になるだろうな、って予感がしてたんです。今回、それがたまたまコロナウイルスという形で現れましたけど、そんな時代の中、人間が今いちばん必要なものって、音楽で言ったらなんだろうって、自問自答してたんです。人って、集まって大勢で何かを共有することにカタルシスを覚えるじゃないですか。だからミュージックフェスティバルは盛り上がってますけど、バンド中心じゃないんですよね。なんか中心が消えてるっていうか」


確かに、もしかしたら音楽じゃなくても良かったんじゃないか、って思える瞬間はいっぱいあって。


「そうそう。そして祝祭の場がなくなったこの世界で、人が集まれない中、どうやって僕たちは集まって、何を祝うのか? それがテーマみたいなものになっていますね」


そういう時代になって、仕事はリモートが普通になり、ライヴが普通に再開されるのを待ち望みながら、配信というスタイルが定着しつつある。いい部分も悪い部分もあると思いますが、その状況をどう考えていますか? 


「テクノロジーによって便利になりつつ、どこかに新しい負荷がかかっているのは間違いないじゃないですか。でも、その先が見えない不安は、コロナより前からずっとあったと思うんですよ。地球規模での温暖化はずっと進んでいるけど、日本は原発に対してトラウマがあるから、その代わりに石油をガンガン燃やして、二酸化炭素を他の国より大幅に出しまくって、めちゃめちゃ地球温暖化に加担している。で、何十万トンのゴミを東南アジアにぼんぼん投げてる。それについて議論してるSNSのサーバーの熱を冷やすために、毎日ものすごいエアコンを使って、何ヨタバイトほどもあるデータを冷やしてる。デジタルってエコだと思ったら、そこもダメ!みたいな問題が起きてるじゃないですか(笑)」


便利になれば、その裏には負荷が出ますよね。


「僕たちのいいねは誰かを犠牲にしてる(笑)。そんなふうに、もともと狂ってる世界に生きてた僕たちが、じゃあ次に何をするかって、何をやってもたくさん問題があると思うけど、でもその中で、わりと希望を忘れずに、みんなが生きてることを否定したくないんですよ。だって僕は、地球が暑くなっても、エアコンをバンバン使ってようが、音楽作りたいから。そこに誠実に向き合うには、自分のやることに対する覚悟みたいなものしかないと思うんですよ」


そうですね。


「でも音のいいところは、形がないし、環境を汚さない。そして勝手に飛んでってくれる。人にリーチするパワーというか、可能性というかエネルギーがある。ロットのスポティファイの再生数なんて、都市別でいったら東京より台湾のほうがダブルスコアで多いんですよ。そして2位はアメリカ。自分が行けないところへ飛んでってくれる。このリモートの世界で、例えば配信でライヴやったら、世界中の人が同時にアクセスして、モンゴル、台湾、香港、アメリカ、ドイツ、スウェーデン……いろんな人が観てくれてコメントをくれる。〈今まで閉じててごめんね〉って気持ちになりますよ」


そういうところにまで届くのは、ロットの音楽に、いい意味での余白が残されているからだと思うんですよ。


「そうですね。曲の解釈が決まってて、テーマがこうで、お尻までこう決まってます、みたいな方式よりは、先がどうなるかわからなくて、ところどころ歯抜けでいて、でも何か芯になるものがちゃんと存在してる。そんな感じですね。今の日本のシーンと相容れなかったひとつはそこで。めちゃめちゃ親切なんですよ。全部きれいにパッケージして、取扱説明書がついてる。日本特有の親切さが苦手で(笑)。このテレビのリモコンも、説明つきすぎてダサいじゃないですか」


はははは。


「どの機種見てもほぼ一緒じゃないですか。たぶん機能的に行き着いた先がこれなのはわかるんですけど、もうデザイン考えてないし、それをやる余白がほぼない。こういうのを音楽でやっても、僕はそんなに楽しくなくて。だから今のロットのコミュニティのような熱量で、もっと大きなことができて、祝祭を生み出せたら、たぶんみんな楽しいだろうな、と思ってます。でも僕らが考えてるヴィジョンってかなりスケールが大きいんですよね(笑)」


それはどんなことですか?


「世界中を生涯現役でツアーできるバンドになるっていうか。日本の1億2千万人だけじゃなくて、70億人超えちゃった地球全体を意識して音楽はやっていきたいですね。あと、お金の概念に囚われないバンドになりたいんですよ」


それはどういう意味ですか?


「たとえばフェスを企画して、バーニングマン(アメリカで行われている大規模なアートで原始的なフェスティバル)みたいに、ロットマネーみたいな謎の通貨が存在してて」


わははははは。


「お金は一切使えない。すべてロットマネーを軸にした物々交換。『私がヨガを教えるから、あなたはこのTシャツちょうだい』とか。『ビール呑みたいから1曲唄っていい?』とか。そういうのが成り立つコミュニティが作れると面白い。それが俗っぽくなく、スマホのアプリで全部やりとりできる、みたいな(笑)」


ロットはクラウドファンディングでアルバムやツアーの資金を調達することも多いですけど、ただ予算を確保するためというより、そういう密な繋がりを持っていたい、というか。


「そうですね。何かものをあげますとか。バックがありますとか、あんまりときめかないんですよ。そもそも俺たち、形のないものを扱っているアーティストだし、音楽とかライヴを通してやりたいことは、観た人の心に、血が躍るようなアッパーな感覚とか、アドレナリンが吹き出る瞬間とか、そういう一生忘れない体験を残すことじゃないですか。それを俺たちはチケットやレコードという形で売ってるだけで。だから、木々に囲まれたキャンプ場で火を囲みながらロットのライヴを観てみたいとか、そういう夢みたいなものを形にして、仲間の笑顔を見たい。そんな感覚なんですよね。そういう手作りな喜びを、5億ぐらい使ってできないかな、みたいな(笑)」



文=金光裕史


NEW ALBUM『極彩色の祝祭』
2020.10.28 RELEASE

01 Voice(s)
02 極彩 | I G L (S)
03 dEsTroY
04 ひかりの螺旋
05 K i n g
06 000Big Bird000
07 B U R N H O U S E
08 ヨVE
09 NEVER FORGET
10 CHEEZY MAN

購入はこちらから


ROTH BART BARON オフィシャルサイト https://www.rothbartbaron.com/

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