『音楽と人』の編集部員がリレー形式で、自由に発信していくコーナー。エッセイ、コラム、オモシロ企画など、編集部スタッフが日々感じたもの、見たものなどを、それぞれの視点でお届けしていきます。今回の担当であるアラフォー編集者とnoodles・yokoさんが語り合う韓国ドラマコラム第3弾。テーマは〈韓国ドラマの入り口に最適なオススメ5〉についてです!
外出自粛期間が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
「もうずっと家にいて、本当にすごくいっぱい韓国ドラマ観てる。Netflixしか入ってないんだけど、『愛の不時着』が本当に面白かった!」
おお! ヒョンビンの最新ドラマだ。確かNetflixで独占配信してますよね。ヒロイン役が、最近だと『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』に出てたソン・イェジンで。
「そうそう。韓国でも大ヒットしたドラマで、日本でもいろんな媒体で面白いって取り上げられてるから、最初〈これすごい話題になってるやつだ〉って感じで何の気なしに観たんだけど、もうすっごい良くて。『ほんと面白かったよ!』って周りの友達に勧めたら、みんな観てハマってた。キャストも豪華だし、ストーリーもいいんだよね」
北朝鮮の将校と韓国の財閥令嬢が主人公のラヴコメですよね。でも私、Netflix入ってないからまだ観れてない……。
「早く観て、観て! 我らのパク・ソジュンの最新ドラマ『梨泰院クラス』も観たけど、これも良かった! 前作より全然良かったから、これも早く観てほしいな」
前作『キム秘書はいったい、なぜ?』も、韓ドラ好きの間では話題になった作品でしたが、役柄との相性がいまいちだったというか、パク・ソジュンの魅力があまり活きてない感じで。
「そう、ちょっともったいなかったよね。でも『梨泰院クラス』での役はもうバッチリ! すごくパク・ソジュンのカッコ良さが出てるから」
『梨泰院クラス』も韓国で今年放送された作品ですけど、Netflixでもう配信されてるんですね。大好きな女優のコン・ヒョジンさんと、私の中の四天王の一角を担いつつあるカン・ハヌルが出てる『椿の花咲く頃』も配信されてるし……登録しようかなぁ。
「けっこういっぱい作品あるから入りなよぉ。それこそ、『愛の不時着』で『シークレット・ガーデン』以来ぶりにヒョンビンを観て、またヒョンビン作品をチェックしようと思って、『アルハンブラ宮殿の思い出』も観たのね」
ファンタジー要素が強い作品ですよね。
「ファンタジーというよりもSFに近いのかな。ARゲームの世界と現実世界を行き来するストーリーなんだけど、その設定についていけないかも……って最初観るのをやめようかと思ったのね。けど第3話の終わりぐらいから、急にすっごい面白くなってきて、もうどんどん次の話を見たくなって。最近観た中で一番、ワクワクドキドキさせられたドラマかも。これもぜひ観てほしいな。ヒラバヤシちゃんは、何を観た?」
時間があるので、まだ観れてない長編の歴史もの、『オクニョ 運命の女』とか『善徳女王』を観てますね。あとこないだ、3年前公開の映画だけど『ミッドナイト・ランナー』がケーブルチャンネルでやってたんで観たかな。我らがパク・ソジュンとカン・ハヌルのダブル主演作!
「ああ! 警察学校が舞台のやつだよね」
そう。警察学校の生徒であるふたりが、たまたま目撃した拉致事件を解決していくっていうストーリなんだけど、コメディの要素もある青春アクション映画でスカッと観れる感じでしたね。で、この映画、今コロナの影響でまだスタートしてないけど、4月クールのドラマ『未満警察』の原作なんですよね。
「そうなんだ! なんか最近、カン・ハヌルのこと気に入ってるよね。でも好みがバラバラじゃない? 最初はユチョンが好きだったでしょ。で、パク・ボゴム、パク・ソジュンとカン・ハヌルってあんま共通項ないよね?」
たぶんね、笑顔が素敵な人が好きなんだと思う。それが共通項かも。
「ああ、なるほどね。確かにパク・ソジュンは笑顔が本当に素敵。いわゆる綺麗な顔立ち、っていうわけじゃないんだけど(笑)」
そうそうそう。そこもポイントかも。だからいまいちイ・ミンホにはグッとこない。
「その感じもわかる! イ・ミンホは、かなり彫刻系の綺麗な顔立ちだもんね」
いやぁ、あまり人に会ってないのもあるけど、久しぶりにこういう話ができて嬉しい(笑)。で、本当は今回、日本のドラマをよくチェックしてる人を交えて、日韓リメイクドラマについて話そうってことでしたが、こういう状況なので、それはまたの機会にするかなと。なので、今回はどんなテーマで話をしますかね?
「さっき周りの友達に『愛の不時着』を勧めたって話したでしょ。で、今まで韓流に興味のなかった友達みんな『愛の不時着』にハマったから、ヒョンビンつながりで、〈次は『シークレット・ガーデン』観て!〉って勧めたのね。そこで、韓国ドラマに興味を持ち始めた人にオススメするドラマってなんだろう?って考えたの。だから今回は、韓国ドラマに興味を持ち始めた人にオススメの5作品をそれぞれ挙げてみたらいいかなって思うんだけど、どう?」
いいですね! より韓国ドラマに興味を持てるような、入り口にふさわしい5作品について。yokoさんの場合、まず『シークレット・ガーデン』になりますよね。で、もうひとつは『恋のスケッチ~応答せよ1988~』の気がする。
「そう、正解! それと『星から来たあなた』と、あと2つ、なーんだ?」
ヒントお願いします!
「えっとね、ここまでの会話に出てきた俳優さんが主役の作品で、ひとつは時代劇、もうひとつは学園ものかな」
あ、わかった! 『雲が描いた月明かり』と『相続者たち』だ。この5作が、初めて韓国ドラマを観る人にyokoさんがオススメしたいドラマであると。
「とくに『シークレット・ガーデン』は、入り口として本当にいいと思うんだよね。少女漫画的なファンタジー要素もあって、ストーリー展開もわかりやすいし、お金持ちと庶民との恋愛っていう韓国ドラマの定番もちゃんとあるからね。5つ挙げるとしたら何?」
そうだなぁ……まずは『トキメキ☆成均館スキャンダル』かな。朝鮮時代が舞台なんだけど、『花ざかりの君たちへ』と『花より男子』っていう王道少女漫画の要素が入ってて、ストーリーもわかりやすいし、なによりこれはDVDセットを買ったくらい好きな作品だったりするんで(笑)。
「原作本まで買ったんでしょ?」
うん。それと、少し古い作品だけど『宮廷女官チャングムの誓い』と、我らがパク・ソジュンも出てる『キルミー・ヒールミー』。
「やっぱ『キルミー・ヒールミー』は入るんだね。前にオススメしてくれたもんね」
多重人格者が主人公のラヴコメではあるんだけど、ドラマに込められてるメッセージは、けっこう深いものがあったりして。主役のチソンの演技がまた素晴らしい! あとやっぱり『恋のスケッチ~応答せよ1988~』は入るかな。
「だよねえ。ラヴストーリーもあって、家族ドラマもあって。すごいいい作品だったもん」
しかも、日本でいう『三丁目の夕日』的なノスタルジーの要素もあって。
「そう。時代設定も良かった。残りもうひとつは何?」
3年前だったら、間違いなく前回ここで紹介した『屋根部屋のプリンス』が入るんだけど、個人的にユチョン熱が冷めきってるので除外で……うーん、あとは『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』かな。これは今一押しかも。
「そうなんだ。そんなに面白いの?」
韓国の上流階級の人たちのお受験戦争的な話で、サスペンス要素も入った風刺系ドラマなんだけど、ものすごく引き込まれるストーリー展開で。韓国のケーブルチャンネルで放送されたドラマの歴代1位の視聴率を記録したんですよね。
「へえ。今度観てみようかな」
ぜひぜひ。でもこうやって、韓ドラ見始めの人にオススメする作品、って観点で考えるのも面白いですね。
「ね! 『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』とか個人的にすごく好きな作品なんだけど、万人受けする感じでもないかなって思うの」
確かに。韓国ドラマの入り口としては不向きかも。
「でしょ。そういうのは除外して、でも自分内トップ10に入ってて、みんなにも受けるだろうなっていうドラマを挙げるとしたら、さっき言った5作品かなって」
もう少し自粛期間が続きそうですし、今韓国ドラマに興味を持ち始めてる人がいたら、ぜひここであげた作品を参考にしてもらえたらいいですよね。ちなみに韓ドラ鑑賞以外で、この期間に何かしましたか?
「これを機に、英語とか韓国語をちゃんと勉強しようかなと思ってたの。でも、今のところ全然できてなくて。あとヨガとかもやろうって思てるんだけど、さっぱり(苦笑)。もうほんと韓国ドラマばっかり観てた。何かしてる?」
基本リモートワーク中なんで家で仕事をしつつ、せっかく在宅時間も長いしと思って、ベランダ菜園を始めてみました。
「いいねえ! 何作ってるの?」
小かぶ、ミックスレタス、ミニトマト。あと韓国料理ではおなじみのエゴマの種も蒔いてみたかな。でもそれ以外は全ー然。私も、韓国語勉強しようとか、身体動かさないとって思ったりもするんだけど、結局何もせず1日が終わるみたいな。
「そうなのよ。考えようによっては、有意義な時間が膨大にあるわけじゃない。でもまったく有効に使えてないみたいな」
うんうん。でも、このコラム的には、韓国ドラマをじっくり観るっていうのも、有意義な時間の使い方のひとつになるのかなと(笑)。
「そうだね(笑)。韓国ドラマって、ほとんどが10話以上あって……それをもう3本も観ちゃったもんな」
しかも1話あたり60分、作品によっては70〜80分ありますからね。もう時間があっという間に過ぎていきますよ。
「そうそう。今回はZoomだったけど、次は会って話ができるといいよね」
ですねえ。早く収束することを祈って!
「本当にそうだね。それまでアンニョン(安寧)!」
文=平林道子
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