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【Archive/Interview】怒髪天/音楽と人2009年11月号

ロックが若者だけのものじゃなくなったのは、人生のすべての経験を歌にできるような、そういう土壌になってきたんだと思う




でも可愛い後輩が多いんじゃないですか。今回カップリングの「武蔵野流星号」は可愛い後輩の一人が作らせたと聞いてますが。

「そう。山中(さわお)と呑んでて。『増子さん、お願いあるんですけど』っつうから『どうした、金ならねぇぞ』って」

ぶははは。

「で、山中が『怒髪天のラヴソングとか俺すごい好きなんですけど、最近全然作ってくんないじゃないですか。たまにやってくださいよ』『嫌だよ、恥ずかしいから』って話してて。『まぁそのうちな、そのうち』つって。で、今回新曲作ってて、なんかこれ優しいメロだなぁと思って。山中も言ってたし、25周年記念だしね、あいつのリクエスト一回くらい聞いてやるかと。それでまぁ、多少ラヴいものを」

ラヴいもの(笑)。久しぶりですよね。

「こないだ札幌と仙台で二回やったけど、もう恥ずかしいね。慣れるまでね、照れるわ。どこ見て唄っていいんだかわかんないよ」

でも復活後は「愛の嵐」とか、ラヴソングもけっこうあったじゃないですか。なんでしばらく封印しちゃってたんですか?

「いや、モードだよね。それ以上にやらなきゃならんっていうか、やりたいって思うものがあって。だから別に封印してたわけじゃないんだけど。でも今回はすごい……ストレートに、単純なこう、気持ちを、表すものを作れたっていうか」

照れてますね、増子さん。

「ははは! あとちょっと情けない感じ。でもこれ、みんな思うと思うよ? 男だったらとりあえず。なにしろスマンと。とにかくゴメンと」

平謝りだ。

「ははは。もうね、8割……そうだなぁ、95%はたいがい……99……98ぐらいかなぁ?」

どんどん上がってる(笑)。

「まぁそれぐらい俺が悪いよ。今までの生涯の中でいろんなことあったけど、たいがいが俺が悪い。男ってそんなもんだから。でもこれ聴くと〈うわぁ、わかるわ〉って思う奴いっぱいいると思う。みんな同じように照れてほしいね。はははは!」

照れながらも本音を言えるようになるのが、いい大人ってことなんですかね。さわおさんも然りだけど、こっ恥ずかしいぐらい青いものを、ずっと追い続けてられるじゃないですか。

「山中はそういう人間だからね。俺はやっぱ、ことラブいことに関しては照れるよ! 昔っから、これはもう性質だと思う。照れんだよなぁ。すごいこう………恥ずかしい! はははは!」

わかりました。もうこれ以上突っ込まないことにしますが(笑)。こういう曲が増えてくると、前のアルバムみたいに簡潔なものじゃなくて、今後より多面的な表情が見えてきそうですね。

「そうだね。より日記的になるっていうか。次のアルバムすごいよ。楽曲的には〈これやる? ここ行っちゃうか?〉みたいなのを選んでる。今バンド内のブームが、トム・トム・クラブだったりアダム・アンツだったり——」

え、怒髪天がアダム・アンツ?

「うん。80年代のあのへんのニューウェイヴが、ここ半年ぐらい好きでさ。なんかオシャレな、ちょっとアーバンなコードの曲とかあるんだけど、そこにえげつない歌詞が乗ってるから」

楽しみにしてます。でも今ってトム・トム・クラブがサマソニ来ちゃったりして、おっさんが再結成するのも当たり前の時代ですよね。増子さんたちもベテランというよりまだ中堅で。

「嬉しいよね。そのおかげで長いことやっていけるし、俺らよりまだまだ先輩いるもんね。ロックが若者だけのものじゃなくなったっていうのは、もっと深みが出たというか、生きてきた人生のすべての経験を歌にできるようなさ、そういう土壌になってきたんだと思う。いいことだよね」

パッと思いつく範囲でいいんですけど、今、憧れる大人のロッカーっていますか。

「……俺はやっぱり、凌さん。石橋 凌さんみたいに………なる予定だった」

ははははは!

「俺の予定としちゃあね(笑)。でも40になってもどこにも渋さがないっていうか、案外志村けん寄りになってきちゃって、なんか違うんだけど。ははは!    まぁでも、わざわざ渋くなろうとしてもしょうがないよ。今楽しいのが一番だもん。そこだけは本気で胸張れるもんね」

文=石井恵梨子
撮影=太田好治 A/M

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