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  • #ACID ANDROID
  • #ライヴレポート

思い描いてきたACID ANDROID像へ。理想に限りなく近づいた夜のこと

text by 金光裕史

完璧だった。
たぶん今のACID ANDROIDは、yukihiroがイメージした理想に限りなく近づいている。

ツアーのファイナルとなったEX THEATER ROPPONGI。サポートのKAZUYA(Lillies and Remains)と山口大吾(People In The Box)に続き、SEなどの演出もなく、静かにyukihiroがステージに現れる。その凛とした佇まいが、この日のライヴを予感させる。


ACID ANDROIDを形容しようとすると、インダストリアル、というジャンルの持つ激しさみたいなものが引用されがちだが、もう明らかに別次元。むしろブレイクビーツ的な側面が前に出て、感情はギュッと押し殺されている。しかしクールなわけではなく、それでもにじみ出てしまう切なさにも似た強い思いがリアリティを持ち、客席にひしひしと伝わる。そのトラックも演奏も、機械的な中に熱い血が通っている。

ACID ANDROIDでは初となる全席指定の公演であることも良かった。モッシュの中で感情を抑えることなく熱狂するのも悪くないが、この日の彼がライヴで醸し出す空気は、こっちのほうが合っていた。加えてこの日の映像は、曲にこめた彼の思いを投影しているかのようで、非常に効果的。それに引っ張られてか、序盤の「daze」や「imaging noises」でも、マイクスタンドから半径1メートル以内で、非常に激しい動きを見せる。


そもそもyukihiroという人は、頑固で自分の理想を1ミリも曲げないが、物静かで優しい人だ。じゃああの激しさや怒りに満ちたステージは何なのかと言うと、あれは理想に届いていない自分に向けられた苛立ちのようなものだ。この日はそれをほとんど感じることがなかった。特に中盤、最新作『GARDEN』収録曲を中心にした「dress」から「gravity wall」までのセットは、激情が外ではなく、どんどん内に向かっていき、高みに登っていく印象。彼がソロ・プロジェクトを開始してからずっと思い描いてきたACID ANDROID像は、こういうことなんだろう。そしてライヴでの純度は究極に高まり、本当に彼の鳴らす音を、そして彼のことを好きな人しかいない。あえて言うなら、自分だけを愛してくれる、そんな場所が欲しかったのだ。その思いと今が結びついて、美しい空間を生み出していた。


その満足感が具体的に現れたのはラスト。「stoop down」でライヴは完璧に締まったように思えたし、実際予定されていたセットリストはここまでだったが、一瞬、yukihiroがステージで間をおいた。KAZUYAと山口がその呼吸を汲んで、音を鳴らし始める。「ring the noise」だ。ソロ活動を本格化させたyukihiro名義でのファーストシングル。それはこの日のライヴの満足感と、こんなストイックでエゴイスティックな自分についてきてくれている、ファンへの感謝のように思えた。最後にマイクをステージに投げ捨て、鈍い音が会場に響いたが、それすらyukihiroの感謝のように思えた。


文=金光裕史
写真=河本悠貴


【SET LIST】

01 irritation
02 intertwine
03 daze
04 imagining noises
05 dress
06 precipitation
07 division of time
08 roses
09 ashes
10 chill
11 echo
12 gravity wall
13 chaotic equal thing
14 let's dance
15 violent parade
16 violator
17 stoop down
18 ring the noise

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