• HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
  • HOME
  • RANKING
  • NEWS
  • INTERVIEW
  • COLUMN
  • QLAP!
  • MAGAZINES
  • BOOKS
  • ABOUT
COLUMN
  • #ARABAKI ROCK FEST.

音楽と人編集部ARABAKI通信(2019.04.28 Sun/その1)

text by 宇佐美裕世

音楽と人編集部の視点でARABAKI ROCK FEST.19をお届けしていく、この音楽と人編集部ARABAKI通信。本日1回目の更新は、東北のフェスならではの景色から感じたことについて。



フェスとは開催地ごとに大きく色が異なるものだ。
その土地の名産品やカルチャーを反映させた出店の数々、通りすがりの参加者やスタッフの会話から聞こえてくる訛りや方言――それらの「地域性」を感じる要素に触れるたび、非日常感を感じられて思わず心が躍ってしまう。

最も地域性を感じる要素といえば、ライヴを観る際の観客のテンションだ。アラバキの場合、東北の参加者が多いからだろうか。客席前方ではライヴハウス級の盛り上がりを見せているが、全体的に観客の反応が奥ゆかしく感じたのが正直なところだ。

個人的な話で恐縮だが、私は新潟出身である。新潟と東北は距離など物理的な部分だけでなく、感覚的にも通ずる部分が多くあるように思う。だからこそ、アラバキ初参加の自分にとって、この控え目な盛り上がり方は妙に安心できる。ただひとつ言いたいのは、決して盛り下がっているというわけではない。好きなアーティストの好きな曲を一音一音噛み締めるように、一瞬一瞬を目に焼き付けるように堪能するその姿が印象的なのだ。

その「堪能型」としての楽しみ方が顕著だったのは、MICHINOKUステージでのあいみょんの出番の時だったように思う。後方のテントエリアまでも立ち見の観客がぎっしりと埋め尽くす中、満を持しての登場となったあいみょん。初っ端から「満月の夜なら」「生きていたんだよな」などのヒットナンバーをぶつけ、穏やかで艶やかなその歌声が、夕刻の大地を鮮やかに彩る。

私は後方から桜の花越しにステージを観ていた。その途中、何だか無性に今この瞬間に感謝をしたくなった。素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれているあいみょんはもちろんだが、何より、この広大な東北の自然と、そして東北を愛する地元スタッフの協力がなければ、そもそもこの時間は存在していない。なぜかあいみょんの歌を聴いている途中、堪能するように酔いしれる観客の中で、この2日間で出会った飲食店のスタッフや、運営に携わるスタッフの人々の顔が次から次へと頭の中に浮かんできたのだ。個人的に初参加だったアラバキ。そんな自分でさえも違和感なく溶け込み、安心感と感動を与えてくれる環境を作り上げてくれた全ての人たちに、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたい。

アラバキロックフェス――それは、どんな人も大きくて温かな愛で包み込んでくれる優しさが確かに存在している、素晴らしいフェスだ。どうかこの奇跡のような時間が、これからも続いていきますように。



文=宇佐美裕世

SHARE
RECOMMEND
RECOMMEND

lynch.結成20周年を記念したアニバーサリーブック。表紙解禁&一般発売日が決定!

#lynch.
CURRENT ISSUE

木下理樹×戸高賢史。それぞれが今一番輝いている理由をミュージシャン同士として語り合う

#ART-SCHOOL , #MONOEYES

SUPER BEAVER渋谷龍太が音楽と人1月号の表紙に登場。言葉を放つフロントマンの覚悟に迫る

#SUPER BEAVER
CURRENT ISSUE

ストレイテナーの新作「Next Chapter EP」。バンドの宿命に当てはまらない関係をホリエ×ナカヤマが語る

#ストレイテナー
WEB ORIGINAL

ポルノグラフィティ、過去への感謝と未来への期待が込められた新作「THE REVO」について

#ポルノグラフィティ
LOAD MORE

© 株式会社音楽と人

FOLLOW US
タグ一覧
ライヴレポート / 最新号 / WEBオリジナル / アーカイヴ / 編集部通信 / BUCK-TICK / 怒髪天 / 言の葉クローバー / 小室ぺいの自由研究 / DEZERT / 僕たちプロ野球大好きミュージシャンです! / NITRODAY / PHY / 映画 / GRAPEVINE / 音楽と人LIVE / 中田裕二 / 9mm Parabellum Bullet / a flood of circle / MUCC / THE COLLECTORS / フジファブリック / 銀杏BOYZ / noodles / go!go!vanillas / 後輩ノススメ! / Mrs. GREEN APPLE / the pillows / The Birthday / SUPER BEAVER / ヤバイTシャツ屋さん / THE BACK HORN / BRAHMAN / THE YELLOW MONKEY / SixTONES / ENDRECHERI / UNISON SQUARE GARDEN / ストレイテナー / 山崎まさよし / 2019年プレイバック&MY BEST MUSIC / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / KinKi Kids / 忘れらんねえよ / ポルノグラフィティ / THE NOVEMBERS / The Songbards / aiko / The Songbardsの描写探訪 / MAN WITH A MISSION / メリー