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INTERVIEW
  • #My Hair is Bad

前に進むための決意を表明した最新作。My Hair is Badの未来とは

変わっていきたいし、変わることを恐れたくない。っていうことを書いて、やりたいことがはっきりしたんです


 

なるほど。あの、今回3人と話をしようと思ったのは、やっぱり今ってバンドが大きく変わっていくタイミングだと思うんですよ。3人の関係が相変わらずなのは今の会話でわかったけど、でも「hadaka e.p.」は今までと違うじゃないですか。

 

椎木「そうっすね。そういう曲も書きたくなっちゃった感じですね、ホールとか武道館とかやってるうちに」

 

どこが違うと思う?

 

椎木「詞に関してですけど、ちょっと開いてるんですよ。〈次回予告〉の最後とか〈惜春〉の最後の何行とか」

 

 

〈これからも何度だって 失くしていくけれど 僕らの続きはいつだって今日だ〉とか〈追い風を追い抜いてゆくように 思い通り遠い方に行こう〉とか?

 

椎木「そこはちょっと開いてるというか。聴いた人がどう思うんだろう?みたいな不安もありつつ。今までは自分的にもあんまりこういうことは唄わないというか、ちょっとポジティヴ過ぎる。〈この山は俺じゃなくて誰か他の人が登るだろう〉みたいに思ってたけど、そこをあえて思い切って」

 

思い切ってる感じはすごくあります。もっと言うと、椎木くんは決意したんだなっていう。

 

椎木「どういう決意だと思いました?」

 

変わることを恐れない、失うことを恐れない、忘れることを恐れない。この3つかな。

 

椎木「その通りです。変わることを恐れないバンドでありたいです。でも、ちょっとビビりながら書きました。こういう歌詞書いてバンドが悪い方向に行ってしまうと思われたりしないかな、とか」

 

「ここにきて世間に擦り寄ったな」みたいな?

 

椎木「はい。でもホールとか武道館でライヴやって、こういうことを書きたくなったから書こうと思って。今のMy Hair is Badにこういう歌詞は必要というか」

 

どうして必要だと思った?

 

椎木「これぐらいの距離感を唄えるバンドにならないといけないというか……たぶんここにある歌詞の何行かは、下手したらありきたりのポジティヴな言葉だと思うんです。でもそれをMy Hair is Badらしく表現できるバンドになりたくて、ちょっとだけ開いてみたっていう」

 

つまり今のバンドの状況を踏まえて、こういうことを唄う必要があると思った。

 

椎木「そうです。だから誰か1人に向けてっていうよりも、でっかい何かに唄ってる感覚のほうが大きいです」

 

2人はこの歌詞をどう思いましたか?

 

山本「今椎木が言った通りで、今回の詞は実体験というより何か大きなものに向かって書いてる歌詞だとは俺も思って。で、そういうことを書くのが不安だっていうのもわかるけど、あえてそれをやりたいって椎木が思うなら、別にそれでいいというか」

 

椎木「……あざーす(笑)」

 

山本「今ステージが大きくなってきてる中で、昔からのお客さんもいれば最近好きになったお客さんもいると思うんですけど、そんな中で大きなことを唄うのは大事だし、もちろん昔の曲をしっかりやるのも大事だし。だからそれでいいと思います」

 

 

バンドが変わっていくためにどうしても必要な曲がここにはあって。つまりここにあるのはバンドの決意だよね。

 

椎木「うん。だから変わっていきたいし、変わることを恐れたくないし。で……これ書いて、自分のやりたいことがすごくはっきりしたんです。明瞭度が上がったというか、はっきり見えるようになって」

 

何がはっきりしたんでしょうか。

 

椎木「開いた歌詞を書いてみて、やっぱり俺はここまで開かなくてもいいんじゃないかって」

 

あ、そうなの? もっと開いていくんじゃなくて?

 

椎木「はい。ツアー廻ったら違うことを思うかもしれないですけど、今の感じはそう。もっと自分の強みを生かせる書き方が他にあるというか、この山を無理して登り続けなくてもいいかなって思ってます」

 

でも歌詞の中では決意してるじゃん。この山も登るんだって。

 

椎木「はい、ちょっと登ってみたんですけど、ここまで登って気づいたのは、違う山を登ったほうがいいというか。今はそっちのほうへ行こうかなと思ってます」

 

それはまた……予想もしてない展開になってるんだけど、このインタビュー(笑)。

 

山田「……おい、謝れ!(笑)」

 

椎木「あはははは!」

 

そうなんだ。なんか……来年の横アリはどんなライヴになるのか想像つかなくなってきたんだけど(笑)。

 

椎木「自分たちもわかんないっす(笑)。横アリでワンマンなんて」

 

だよな(笑)。てっきり俺はもう決意して山を登ってると思ってたから。

 

椎木「そんなこともなかったっすね(笑)」

 

……ってことは、やっぱりこのバンドは破滅に向かうのかなぁ(笑)。

 

3人「あはははは!」

 

椎木「たぶん破滅の方向には向かわないと思います。でも、このバンドがどうなっていくのか、このままの関係でやれるのかは、たぶん俺次第だなっていうのはあって」

 

気持ちが下がったり上がったりすることね。

 

椎木「はい。ちょっと前にも下がったことがあって。地元のフェスでトリをやったのに〈これ以上続けていく必要があるのかな〉とか急に思ったりして。そういう自分に自分でビックリしちゃう」

 

それでも3人が今みたいな関係であれば、10年後も続いてるかもしれないと。その時またこうやって呑み取材やろうか。

 

山田「どうだろ? 10年後はもうめちゃめちゃ仲悪くなってて、でも取材の時だけめちゃめちゃ仲良いフリするっていう(笑)」

 

山本「肩組んで写真撮ったりしようか(笑)」

 

椎木「ふははは」

 

 

文=樋口靖幸
撮影=藤川正典

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