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INTERVIEW
  • #My Hair is Bad

前に進むための決意を表明した最新作。My Hair is Badの未来とは

1人で勝手に落ちたり距離置いたりしても、2人はそっとしてくれたり笑わせてくれる。よく俺を嫌いにならないでいられるなって


 

あの、今だから言いますが、何年か前に初めてライヴ観た時、いつ終わってもおかしくないバンドだなって思ったんです。

 

3人「あはははははは!…………え?」

 

だってこれだけの本数のライヴやり倒して、しかも衝動とか感覚でやってて。すげえカッコいいと思ったけど、こんなのいつまでも続かない、間違いなく破滅に向かって突き進んでるバンドだなって。

 

山本「破滅ってすごいな(笑)」

 

仲が良くても、これだけ長くやってれば普通ウンザリするもので。顔も見たくなくなり、相手のイヤなとこばっかり目が行き、そうやってバンドを続けることが苦しくなるっていう。

 

椎木「そうみたいっすね。普通は『やっべ、キッつい、もう無理だよ』って言いながらやるんですよね?」

 

山田「『もうヤダよ』とか言って?」

 

椎木「うん、言いながらやるらしい」

 

山田「そんなだったら俺は辞めるけど」

 

でも本当にバンドが終わったら最悪だから、そうならないようお互い距離置いたりプライベートには立ち入らなかったり。つまり、単なる友達っていう関係じゃなくなっていくっていう。

 

椎木「他のバンドがそうだとしても、俺はあんまり偉そうなこと言えないかもしれないです。だって一番最後に入ったのが俺なのに、さっきのイヤホンの話じゃないけど、1人で勝手にグーって落ちて距離置いたりして。でも2人はずっとそのままでいてくれるから、たぶんこのバンドはやれてると思うんですよ」

 

落ちてる時の椎木くんから〈俺に関わるな〉ってオーラ出てる?

 

山田「出てますね。でも俺らは特に変わんないです。そんな時でもいつも通り話しかけます」

 

椎木「でもそっとしてくれたり、無理やり笑わしてくれたりもしますよ。だから……よくこんな俺のこと嫌いにならないでいてくれるなって」

 

っていう罪悪感はあるんだ。

 

椎木「あります。で、そこから改心していつも通りに戻るんだけど、またグーって落ちて……っていうのの繰り返しで。それでも2人がそばにいてくれる」

 

2人が椎木くんのカノジョだったら良かったのに(笑)。

 

椎木「いやホントそうかも」

 

山田「いや、カノジョだったら無理よ、オマエの世話」

 

山本「無理無理、介護だよ(笑)」

 

 

このバンドにパーソナルスペースはあるのか?

 

山本「椎木にはあると思いますよ」

 

山田「パーソナルスペースって何?」

 

山本「ここまで自分に入ってこられるのがイヤとか、そういうスペースのこと。俺らにはないけど椎木にはある」

 

椎木「それを2人はわかってくれてるんですよ」

 

自分にとって2人がそういう存在なんだってことを自覚するようになったのはいつ頃?

 

椎木「やっぱりここ最近だと思います。それこそアホみたいにツアー廻ってた時は、バンドのバランスとか考えたこと一切なくて、ただ3人でデッカい音出してるだけ。で、身体はしんどいし金もないし、俺は俺でワガママばっかり言ってたし。だから最近ですね、この人たちがいてくれるおかげなんだってことに気づいたのは。しかもこうやって面と向かってそれを言葉にできるようになったのも」

 

しかもインタビュー中に(笑)。

 

山田「オマエ、ずるいぞ!(笑)」

 

椎木「呑み取材のせいだ(笑)。だって最初の頃、もっと独りよがりだったんで。もともと1人っ子だからか、すごい1人の時間が大事なんですよ。それで突然バンドの人間関係とか全部イヤになって、1人になりたいって思う時期もあって」

 

そういう人なんだろうなっていうのは、曲を聴いてればわかります。

 

椎木「1人になりたいんだったらバンドなんてやってる意味あんのか?とか考えたこともあるんですけど、やっぱりMy Hair is Badじゃないと出せない力とか音楽っていうのが間違いなくあって。で、My Hair is Badができるのはこの2人しかいなくて、すごく特別な人たちなんだなっていう。その感覚がすごい最近あります」

 

特別な2人だと。そう面と向かって言われたことある?

 

山本「ないですね」

 

山田「ないです」

 

椎木「言ってるよ、ちょくちょく。ニュアンスでは」

 

山田「俺ら、もっとちゃんとしなきゃね、あははは」

 

山本「俺、ちゃんとしてるよ」

 

山田「うるせえな!(笑)」

 

じゃあこのバンドが続けられるために考えてることってあります?

 

椎木「3人でそういう話をすることはないですけど、自分の中でMy Hair is Badがこうだったらいいなとか、こういう曲を書けたらいいなとかはあります。で、それに対していつも2人が『あ、いいんじゃない?』って言ってくれる」

 

「それ違うんじゃない?」って言うことは?

 

山田「今のところないですね」

 

山本「僕もないです。よっぽど方向性が間違ってたら言うかもしれないけど。それこそライヴのセットリストも椎木の唄いたい歌を唄えばいいと思ってるし、ライヴで詞が変わっちゃうのも、今椎木が唄いたいことを唄うことが大事だと思うから」

 

椎木「でも俺、優柔不断だからよく2人に意見は聞くんですけどね。〈これってどうかな?〉とか。だから〈ついてこい!〉みたいな感じではなくて」

 

変わっていきたいし、変わることを恐れたくない。っていうことを書いて、やりたいことがはっきりしたんです

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